2008年国際航空宇宙展は、平日の1日(水)~3日(金)がトレードデー、週末の4日(土)・5日(日)がパブリックデーとなっていた。業界関係者しか入場できないトレードデーとは異なり、パブリックデーにはファミリーで来場する人も多いのだが、この両日、会場内のメインステージでは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が協力した「宇宙ステージ」というイベントが開催されていた。本レポートでは5日(日)の模様をお伝えしたい。 ● 月周回衛星「かぐや」の最新情報 まずは、JAXAが昨年9月に打上げた月周回衛星「かぐや(SELENE)」の公式レポートが行なわれた。登壇者は、かぐやサイエンスマネージャの加藤學・JAXA教授。 「かぐや」は、マイクロバス程度の大きさを持つ本格的な月探査機である。15種類もの観測機器を搭載しており、月の起源と進化の解明が期待されている。その1つとしてハイビジョンカメラも搭載されており、