アメリカのサウスカロライナ州で、家出をしようと試みた少年がいる。 その少年が家出に思い立った直接の原因は貧しさだった。アメリカの所得格差、貧富の差はきわめて大きい。彼の部屋にはまともな家具がなく、空気が漏れるエアーマットをベッドにしており、常に体中の節々が痛い。 お金に余裕がなければ気持ちに余裕も生まれない。経済的困難に陥っている母親と激しく言い争い、家から逃げ出そうとした。そのことを相談するために少年は警察に電話をした。 その事情を知った警官は彼を見過ごすことができなくなった。警官としてではなく、一人の人間として彼を支えようと決心する。