お正月。なにがめでたい。そんな気持ちでいる。お正月といえばお年玉。子供のころ、楽しみだったお年玉という風習にこれほど苦しめられる日が来るとは夢にも思わなかった。年に一度の巨大マネーロストは今や地獄のようである。これまで「子供たちが楽しみにしているから」と言われ、不本意ながら泣く泣く渡していたというのに、平成29年末に子供が3人いる弟から「長男にはいくら、次男にはいくら…」という内容の連絡を受けたときは驚きを通り過ぎて言葉を失ってしまった。本来《善意で》《任意に》渡すはずのお年玉という風習が、僕の知らないところで《強制》かつ《金額指定》の税制度にパワーアップしていたとは。来年あたりは「日本銀行券は時代遅れなので仮想通貨でよろしく」と言われそうだ。そのとき、こども銀行券は仮想通貨になるのだろうか。僕にはわからない。出来ればこども銀行券も渡したくないが。僕の30代をひとことであらわせば《お年玉と