日本企業は欧米と比べてセキュリティー技術の採用が遅れている――。セキュリティー分野の原稿を執筆するとき、記者はついこんな表現を挿入しがちだ。だが最近は注意しないといけない。日本企業の採用が相次ぐ技術が出てきたからだ。「SASE(セキュア・アクセス・サービス・エッジ、サシー)」と呼ばれるサービスである。 SASEは各種のセキュリティーやネットワークの機能を統合して提供するクラウド型のサービス。マルウエアのダウンロードや危険なWebサイトへの接続を遮断する「セキュアWebゲートウエイ」や、IDを基に社内外の通信の可否を制御する「ZTNA(ゼロ・トラスト・ネットワーク・アクセス)」、クラウドの通信を可視化・制御する「CASB(クラウド・アクセス・セキュリティー・ブローカー、キャスビー)」などの機能を備える。 米ガートナーが2019年に提唱してから3年と歴史の浅いサービスにもかかわらず、日本企業の
関連キーワード VPN | 運用管理 | ネットワーク | セキュリティ | スマートデバイス 顧客企業のオフィスでプロジェクトファイルをダウンロードしたり、空港で足止めを食らっている間にビジネスアプリケーションにアクセスしたりなど、近年、「どこからでも、どんな端末(ノートPC、タブレット、スマートフォンなど)からでも、社内リソースを利用できること」を期待する従業員が増えつつある。外出先からWebメールを使えるだけで満足していた時代は、とうの昔に終わったのだ。 モバイルOSは着実な進化を遂げている。今では高度な機能と高い柔軟性を備え、さまざまな端末で業務をこなせるようになってきた。企業においても、モバイルアプリの開発やライセンス取得を進め、こうした新たな力を活用しようとの意識が高まっている。その結果、公衆無線LANなど必ずしも信頼性が高いとはいえないネットワーク経由で社内リソースにアクセス
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