繊細な人間の手の動きを簡単に再現できるロボットアームを慶応大学の研究グループが開発し、家庭や工場の作業で活用が期待されます。 ロボットアームにこうした動作をさせるには、これまでの多くは個別にコンピューターでプログラミングをする作業が必要でした。 今回、開発したロボットアームは、人間が手を添えながら一度動作を教えれば、そのままコンピューターが記憶し簡単に再現できます。企業にとっては、プログラミングなどの手間やコストを減らすことができ、研究グループでは、工場の生産ラインの手作業による組み立てや、家庭での介護など幅広い分野で活用ができるとしています。 研究グループによりますと、すでに10数社の企業と具体的な用途について開発を進めているということで、来年の実用化を目指しています。 野崎貴裕助教は「優しくモノに触ることができるロボットの登場で、人間を支援する幅が新たに広がる」と話しています。