大阪府箕面市の新名神高速道路の建設現場で19日、作業員が鉄板の下敷きになり死亡した事故で、外れる危険の高い小さなフックを使って鉄板をクレーンでつり上げていたことが、大阪労働局への取材で分かった。小さなフックは本来、鉄板の穴に大きなフックを入れる隙間(すきま)を作るためで、労働局は「常識的にあり得ない使用法だった」としている。 西日本高速道路などによると、現場では建設会社2社が舗装工事中。工事車両を走行させる鉄板(重さ約800キロ)の下の砂利をならす必要が生じ、片側をクレーンで約50センチつり上げ、作業員がもぐり込んで作業をしていたが、フックが外れて挟まれた。119番通報は発生の約30分後で、作業員は搬送先の病院で死亡が確認された。大阪府警によると、その場での救助や元請け会社への連絡で通報が遅れたという。 労働局によると、鉄板をクレーンでつり上げる場合、まず小さいフックで地面と鉄板に約1