2020年。小林賢太郎がパフォーマーを引退した。 小林賢太郎は、コント、大喜利、脚本など幅広く仕事をしていた。その中の一つとしてラーメンズがあった。 自分とラーメンズとの出会いは、今から約10年前の高校生の時だった。友達に教えてもらって知った。 とはいえ、ラーメンズとしての公演は2009年が最後となっており、公演に行くことはできなかった。 ましてや田舎の貧乏な家庭に過ごし、いわゆる毒親の家庭に生まれた自分が、ラーメンズはおろか小林賢太郎の公演を見に行くということのハードルがあまりにも高く、「いつか見に行くんだ」という心だけを引っ提げて生きていた。DVDを何度も再生して、これを会場でみたら今の何倍面白いんだろう、なんて考えたりもした。 だがしかし、やっと自由に公演に行くことができるようになってすぐ、新型コロナウイルスの流行に伴い、様々な公演が中止。 そしてついに、小林賢太郎がパフォーマーとし