星飛雄馬、アムロ・レイ、キャシャーン……。数多くのヒーローを演じてきた声優、古谷徹さん。多くの人がその魅力的な声と演技を記憶にとどめている声優界の名優、レジェンドだ。 6月3日に公開される『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』(安彦良和監督)で、劇場版としては40年ぶりに主人公アムロ・レイを演じた。デビュー以降、圧倒的な存在感を示し続けてきた古谷さんは、25歳で出会ったアムロ役をいま、どんな思いをこめて演じたのか。そして、第一線で活躍を続ける古谷さんの原動力は、どこにあるのだろうか。 40年ぶりに劇場版を演じる喜びと不安 ――1982年に公開された『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』以降、40年ぶりに劇場版アニメで15歳のアムロを演じることが決まったときのお気持ちをお聞かせください。 古谷 TVアニメ『機動戦士ガンダム』第15話の「ククルス・ドアンの島」を映画にする、と聞いたと