『職場を幸せにするメガネ ~アドラーに学ぶ勇気づけのマネジメント~』(小林嘉男著、まる出版)の著者は、東証一部上場の半導体製造装置メーカーである株式会社ディスコの経理部長。同社は「働きがいのある会社」ランキングで、グーグルや日本マイクロソフトと並び、ここ数年トップ10にランクインし続けているのだそうです。 ところが、私が就任した頃の経理部は、経営陣からの評価も厳しく、社内的にも影響力が発揮できていませんでした。(中略)しかも、毎年のように部員が退職しては中途採用で補充するという不安定な状態でした。昔からいるスタッフと中途入社したスタッフの間に壁のようなものがあって、どこかギスギスした雰囲気が漂っていました。(22ページより) にもかかわらず改善を成功させることができたのは、著者が「アドラー心理学」を通じて「メガネをかけ替える」という概念を知ったから。いうまでもなくアドラー心理学とは、オース