登山界のアカデミー賞といわれるピオレドール賞を3度受賞した日本の平出和也が、スペイン紙「エル・パイス」で「欧米では知られてはいないが、21世紀最高の登山家」として紹介されている。 記事を書いた同紙の登山専門記者は、大手スポンサーの支援なしにアウトドア専門店で働きながら登山を続ける平出の精神力や冒険心について賞賛している。 未到ルート初登頂、再び受賞の可能性も 21世紀最高とされる登山家、カナダ人の故マーク・アンドレ・ルクレールにはスポンサーがいなかった。ルクレールは電話を持たなかったため、収入は無かった。自分自身とその功績を切り売りするためにSNSの見せかけだけの世界に入るつもりがなかったためだ。 マーク・アンドレ・ルクレールのドキュメンタリー映画『アルピニスト』の予告編 こんにちの偉大な登山家は、二種類に大別できる。登り続けるために報酬を要求する者と、登るために働く者だ。もしくは、大勢の