野暮は申しますまいが補遺をひとつふたつ。 www.watto.nagoya 談四楼さんもすっかりお年を召されて。51年生まれ。 それは置いておき、戦争と落語の話です。たまたま、ぱらぱらとめくっていた小島貞二。 こんな落語家(はなしか)がいた―戦中・戦後の演芸視 作者: 小島貞二 出版社/メーカー: うなぎ書房 発売日: 2003/07 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (2件) を見る 昭和中期の芸談としてとても面白い。中でも、柳家金語楼(山下敬太郎)の弟、昔々亭桃太郎(山下喜久雄)が、戦時中、東條英機にしばしば呼ばれて落語をやらされた。桃太郎は太鼓持ちが非常に巧みで、東条英機にさんざんゴマをすったものだから、もうこれくらいしておけば赤紙は自分のところには届くまいと半ば期待をしていた。 それがあてが外れて召集令状が来て(昭和18年)、山梨の連隊に呼ばれる。前日、陸