(CNN Business) 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、バーやレストランの売り上げは大幅に落ち込んでおり、ブルームバーグ通信によると、2020年上半期の日本のビール販売量は26%も減少した。 これは小規模なビール醸造所にとっては死活問題、と老舗の酒造会社「木内酒造」の蒸留責任者、米田勇氏は危機感を募らせる。木内酒造は、直営のバーやレストランの来客がほとんどなく、海外からの注文もキャンセルが相次いだため、大量のビールの在庫を抱えた。 そこで同社が選んだ解決策は、売れ残ったビールを他のアルコール飲料に変えることだった。 木内酒造は今年4月、東京蒸溜所で「SAVE BEER SPIRITS」キャンペーンを開始し、飲食店やビール醸造所から賞味期限が4~6カ月しかない未使用ビールを預かり、賞味期限がないジンに変えて返す取り組みを行っている。 ビールを廃棄から救え 木内酒造は、1823年に