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SFと世界に関するkenzy_nのブックマーク (35)

  • 近未来における技術開発の役割と、潜在的な影響の探究を描き出すSF傑作選──『シリコンバレーのドローン海賊』 - 基本読書

    シリコンバレーのドローン海賊 人新世SF傑作選 (創元SF文庫) 作者:メグ・エリソン,テイド・トンプソン,ダリル・グレゴリイ,グレッグ・イーガン,サラ・ゲイリー,ジャスティナ・ロブソン,陳楸帆,マルカ・オールダー,サード・Z・フセイン,ジェイムズ・ブラッドレー東京創元社Amazonこの『シリコンバレーのドローン海賊: 人新世SF傑作選』は、『近未来、そしてそれほど近くはない未来における技術開発の役割と、潜在的な影響の探究を使命としている』SFアンソロジーシリーズの一冊になる。たとえば表題作は「配達用のドローンを狩る」人々を中心にした、近未来にありえそうな情景の物語だ。 サブタイトルにある「人新世」とは何かといえば、人類はその経済活動によってあまりに地球の気候を変えてしまっており、その兆候はすでに地質にも現れるようになっている──として提唱されている「新しい地質年代」、すなわち現代のことだ

    近未来における技術開発の役割と、潜在的な影響の探究を描き出すSF傑作選──『シリコンバレーのドローン海賊』 - 基本読書
    kenzy_n
    kenzy_n 2024/05/11
    将来的にはあり得る状況を描き出すのもSFの醍醐味のヒトツだと思う。
  • 奇怪な幻想世界を支えるSF的思考 酉島伝法さん「奏で手のヌフレツン」インタビュー|好書好日

    酉島伝法さん=山崎聡撮影 酉島伝法(とりしま・でんぽう)作家、イラストレーター 1970年大阪府生まれ。2011年「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞して作家デビュー。2013年刊の連作集『皆勤の徒』で第34回日SF大賞、2019年刊の第一長編『宿借りの星』で第40回日SF大賞を受賞。独特の言語感覚を備えた作品は海外でも高く評価されている。他の著書に『るん(笑)』『金星の蟲』『旅書簡集 ゆきあってしあさって』(高山羽根子・倉田タカシと共著)など。 だんじりで映画「スピード」をやってみたら ――『奏で手のヌフレツン』は2014年に発表された同名の短編(『書き下ろし日SFコレクション NOVA+ バベル』所収)を長編化したものです。 短編版を発表した直後に、担当さんからお話をいただきました。『皆勤の徒』のような連作短編の形ではなく、短編版をもとにした長編にしませんか、と。僕としても思

    奇怪な幻想世界を支えるSF的思考 酉島伝法さん「奏で手のヌフレツン」インタビュー|好書好日
    kenzy_n
    kenzy_n 2024/01/14
    どこか人であるようなそれでいて別の生き物となってしまっている人を仏教的な観念を交えた不思議な世界において描き出しているSF作品。
  • [第23話]不治の病は不死の病. - へちぃ | 少年ジャンプ+

    JASRAC許諾第9009285055Y45038号 JASRAC許諾第9009285050Y45038号 JASRAC許諾第9009285049Y43128号 許諾番号 ID000002929 ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。

    [第23話]不治の病は不死の病. - へちぃ | 少年ジャンプ+
    kenzy_n
    kenzy_n 2023/04/04
    常識外の医師団、悪疫の国を治せるか。
  • 物理術師から幻術師まで、大きく異る方向の天才魔法使いが6人集められ、最終的に排除する1人を決める、ファンタジー×SF長篇──『アトラス6』 - 基本読書

    アトラス6 上 (ハヤカワ文庫FT) 作者:オリヴィー ブレイク早川書房Amazonこの『アトラス6』は著者オリヴィー・ブレイクがロースクール在学中にセルフパブリッシングで刊行したのち、爆発的に人気が出てAmazonPrimeでのドラマ化も決定している話題のファンタジー長篇だ。記事名にも入れたが、他者の行動に関与するエンパスに他者の思考を読み取るテレパス、世界の物理的事象に干渉する物理術師など様々な「特殊な力」を行使する、凄腕魔法使いたちの物語となる。 世界中の貴重な蔵書を守護する秘密の組織〈アレクサンドリアン協会〉、そこでは10年に1度、6人の在野の魔法使いらが選出され、うち5人だけが入会を果たし、富や名声、協会しか持っていない資料へのアクセスが許される──。と、魅力的な冒頭のあらすじに加えて表紙イラスト&装丁が最高だったので期待して読み始めたのだけど、中身はその上がりきったハードルにち

    物理術師から幻術師まで、大きく異る方向の天才魔法使いが6人集められ、最終的に排除する1人を決める、ファンタジー×SF長篇──『アトラス6』 - 基本読書
    kenzy_n
    kenzy_n 2023/03/27
    この流れだと一人の方がトップになるようなイメージがわく。
  • 最終的に世界が滅亡する作品を知りたい

    なんやかんや危機が訪れても最終的に回避してめでたしな話、じゃなくて回避出来ませんでしたっていうのが知りたい 滅亡スタートもちょっと違う 調べてあるにはあるけどどうしようもなくて打ち切りになってそう言う終わりになったとか不評とか放送自粛とかでやっぱり難しいんかな… 【追記】 たくさんの反応、当にありがとうございます 増田はあまり実写映画を見ないし、SFも星新一をちょろっと齧ったことある程度なので、知らない作品をたくさん上げてもらえて助かります インターネット集合知最高 滅亡の規模についてですが、人類だけでも世界でも地球でも宇宙でも何でも . 具体的な作品上げると、進撃の巨人やFILM REDで回避出来ない展開を見たかったと言うか期待してしまった もちろんあの結末は良かったです、それはそれとしてという… . コメがネタバレ→そりゃそう 逃げて . エヴァエヴァ未履修の状態で、シン公開のタイ

    最終的に世界が滅亡する作品を知りたい
    kenzy_n
    kenzy_n 2023/03/23
    次の世代の類人猿が出てくるが『オメガトライブ キングダム』
  • 究極のリモートワーク環境を手に入れるため28歳Meta社員がクルーズ船の一室を12年間リース契約

    世界各国でリモートワーク化が進む中、Metaに勤めるオースティン・ウェルズ氏が豪華客船に12年間住み続ける契約を結び、船内で仕事をする計画を打ち立てたことが伝えられました。 28-year-old buys apartment on cruise ship because it's cheaper - Upworthy https://www.upworthy.com/life-on-a-cruise-ship Can you live on a cruise ship? Yes, and here's how much it costs https://www.cnbc.com/2022/12/07/can-you-live-on-a-cruise-ship-yes-and-heres-how-much-it-costs.html カリフォルニア州サンディエゴに住み、Metaの拡張現実・

    究極のリモートワーク環境を手に入れるため28歳Meta社員がクルーズ船の一室を12年間リース契約
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    kenzy_n 2022/12/27
    ウォーターワールドに出てきそうだな
  • 造語「メタヴァース」を生み出し、数々の起業家の世界観に影響を与えた伝説のSFがついに復刊!──『スノウ・クラッシュ』 - 基本読書

    スノウ・クラッシュ〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF) 作者:ニール スティーヴンスン早川書房Amazonこの数年メタヴァース=仮想現実が盛り上がっている。Facebookが社名を「Meta」に変更し、OculusQuestやVRchatが普及し、フォートナイトでのライブ・生活体験が当たり前になり、仮想空間上での会議や共同作業など、実生活でもメタヴァース関連の話題が上がることが増えてきた。その背景には新型コロナの蔓延によって対面での接触機会が減少したり、技術が発展したことで機材が安価になり、仮想空間の描画力が増し、できることが増えてきたからなど複数の理由が絡んでいるのだろう。 森博嗣『すべてがFになる』の中で、天才科学者真賀田四季は、西之園萌絵に『博士……。博士のご研究の一つ、仮想現実の技術は、どんな役に立つのでしょう?』と聞かれ『「当に話が飛びますね。仮想現実は、いずれただの現実になりま

    造語「メタヴァース」を生み出し、数々の起業家の世界観に影響を与えた伝説のSFがついに復刊!──『スノウ・クラッシュ』 - 基本読書
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    kenzy_n 2022/01/28
    現実がSFに迫りつつある
  • 新型コロナ後の世界はどうなるのか? 数年後から数千年後まで、様々な形で描き出すSFアンソロジー──『ポストコロナのSF』 - 基本読書

    ポストコロナのSF (ハヤカワ文庫 JA ニ 3-6) 発売日: 2021/04/14メディア: 文庫この『ポストコロナのSF』は、日SF作家クラブ編集による、アフターコロナの世界を想像するSFアンソロジー。書き手には、『ゲームの王国』で注目を浴びた小川哲、芥川賞を受賞したばかりの高山羽根子、近現代ものを現実の科学と絡めて書かせたらハズレなしの長谷敏司、藤井太洋、柞刈湯葉、感染症が作中の根幹に据えられた大河シリーズ『天冥の標』の小川一水など、19名の多様多彩なメンバーが揃っている。 アフターコロナの世界を想像するSFアンソロジーとはいうものの、それは「未来予測をすること」とイコールではない。SFにおける基的な目的は人を楽しませることにあり、未来予測は、それを達成するための手段の一つにすぎないからだ。たとえば、ありえそうもないディストピアを描き出すことで警告としたり、現代の我々が到達でき

    新型コロナ後の世界はどうなるのか? 数年後から数千年後まで、様々な形で描き出すSFアンソロジー──『ポストコロナのSF』 - 基本読書
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    kenzy_n 2021/04/30
    現実がSFっぽくなってきている
  • 底へ - カシミハル | 少年ジャンプ+

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    kenzy_n
    kenzy_n 2021/04/10
    秋山完の「ファイアストームー火の星の花嫁ー」を思い出させる
  • AIと少女の深い愛情を描き出す、カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞後第一作──『クララとお日さま』 - 基本読書

    クララとお日さま 作者:カズオ イシグロ発売日: 2021/03/02メディア: Kindle版この『クララとお日さま』は、カズオ・イシグロが2017年にノーベル文学賞を受賞してからはじめての著作となる。原題は『clara and the sun』だが、「太陽」ではなく「お日さま」なのは(加えて、デザインがとても童話・児童書っぽいのは)、作がそもそも5、6歳の子向けの話として始まったから、という理由がある。 そういう前提があって、読み始める前はあまりにも子供向けっぽい感じだったら楽しめないかもなあと思っていたのだけど、読んでみたらそんな杞憂は吹き飛ばされてしまった。児童書っぽいスタイルなのだけれども、それはまだ人間とこの社会について何も知らないAIのクララが世界を知っていく過程が描かれているからであって、しっかりカズオ・イシグロの最新長篇として成立している。丹念に感情のゆらぎ、世界の情景

    AIと少女の深い愛情を描き出す、カズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞後第一作──『クララとお日さま』 - 基本読書
    kenzy_n
    kenzy_n 2021/03/11
    映画化を期待したい
  • 不死を得た世界に、新たな神が現れる。フランス作家による未来への警告──『透明性』 - 基本読書

    透明性 作者:デュガン,マルク発売日: 2020/10/15メディア: 単行この『透明性』は、セネガル生まれのフランス人作家マルク・デュガンによる長篇小説である。書が長篇のフィクションとしては邦初紹介作となるが、これまで13作の小説を刊行していて、映画監督やジャーナリストとしても活躍する、フランスでは名声の確立した作家のようである。FBIのフーバー長官や、ロシアの原子力潜水艦についてなど、過去とその歴史をテーマにした、ノンフィクション的な小説が有名だった著者だが、今回の作品は、2068年頃を舞台にした近未来小説だ。 どのような世界なのか トランパランス(透明性)社の社長の女性とその12人の仲間たちが、世界の金融市場に前例のない攻勢をかけ、全人類を新時代へと投入させることを画策する場面から物語は始まる。彼らは世界の株式が大暴落する事件を起こし、事前に莫大な規模の空売りを仕掛け、グーグル

    不死を得た世界に、新たな神が現れる。フランス作家による未来への警告──『透明性』 - 基本読書
    kenzy_n
    kenzy_n 2020/10/16
    人類の行く先の候補の一つ
  • サイバーパンクの古典からディストピア作品まで、この夏に読むべき23のSF小説

  • コロナ禍をフィクションから考える「世界SF会議」 その転倒と面白さ

    POPなポイントを3行で テレビ番組「世界SF会議」が面白かったという話 フィクションの側からコロナ禍を考える YouTubeでも公開してるから観てくれ 緊急事態宣言が解除されて早2ヶ月。 新型コロナウイルス感染症にまつわる議論や政府の動きは職業柄チェックはしているけど、トピックとして興味を持っているとかその議論を「面白い」と思う感覚はいまやほとんどない。 義務感というか必要性から情報を“摂取する”みたいな感覚だ。だから、SF作家が集って議論するテレビ番組『世界SF会議』は結構面白かった。 フジテレビ『世界SF作家会議』 冲方丁、劉慈欣らがアフターコロナ語り尽くす 新井素子さん、冲方丁さん、藤井太洋さん、小川哲さん、大森望さん、劉慈欣(りゅう・じきん/リウ・ツーシン)さんらが出演する『世界SF作家会議』が、7月26日(日)にフジテレビ(地上波)で放送される。 日を代表するSF作家と、現在

    コロナ禍をフィクションから考える「世界SF会議」 その転倒と面白さ
    kenzy_n
    kenzy_n 2020/07/29
    現実がSFに近づいている
  • 「老い」は”恐怖"か?SF小説から「老い」を捉え直す(寄稿:冬木糸一)|tayorini by LIFULL介護

    「老い」は”恐怖"か?SF小説から「老い」を捉え直す(寄稿:冬木糸一) #エンタメ#死を見つめる#楽に生きる#老後も楽しむ 公開日 | 2020/05/29 更新日 | 2024/04/26 冬木糸一 現代を生きる我々にとって、「老い」とは嫌なものだ。肉体や脳の働きは鈍くなり、「死」への恐怖が増していく。避けられるのならば避けたいと願う人も多いだろう。 しかし、仮に「老いを避けられる世界」が訪れたとき、我々の精神にはどのような変化が訪れるのだろうか。うれしいのか、それともつらく苦しいのか。 この問いに示唆を与えてくれるのが、SF(サイエンス・フィクション。科学的空想が投入されたジャンルのこと)作品だ。バイオテクノロジーにより肉体的な老いが克服された世界、機械の身体が当たり前になった世界……こうしたSF作品は、現実ではありえない状況をリアルに描き出すことを通して、我々に違った角度から「老い」

    「老い」は”恐怖"か?SF小説から「老い」を捉え直す(寄稿:冬木糸一)|tayorini by LIFULL介護
  • クソっ、何度ループしても日本がコロナ壊滅したうえ高級官僚の俺が刺

    目が覚めた。まただ、また結局刺されて死んで、この1月末に戻ってきちまった。手の甲に書いた数字は……もう42だ。 前回は4月7日に緊急事態宣言を出させて、そうすると小池都知事が多くの業種に休止指示を出すのはわかってたからそれに任せた。さらにその前に4月1日を緊急事態宣言の発出としたときには数日の差で大企業がバタバタ倒れ、それに巻き込まれた元社員が俺を刺しやがった。前回は1週間遅くすればどうだろうという実験だったが、それでも結局、都内の某大企業の倒産は避けられなかった。そしてその企業の元社員に俺が刺された。クソっ、なんで俺を刺しにくる。 もうこうなるまでに何度も何度も試行錯誤を繰り返してきた。 日人の習性にまかせて何もしないでいたこともあったが、結局アウトブレイク状態になって俺が刺された。考えられる限りの強権を緊急立法で追い求めたこともあったが、そのときはキレた某野党の支持者に刺されちまった

    クソっ、何度ループしても日本がコロナ壊滅したうえ高級官僚の俺が刺
    kenzy_n
    kenzy_n 2020/04/09
    オペレーションの成功を祈る
  • TVアニメ「裏世界ピクニック」公式サイト

    「くねくね」や「八尺様」など、ネットロアと呼ばれる実話怪談に登場する危険なクリーチャーが出現する裏世界に足を踏み入れた女子ふたりの怪異探検ストーリー

    TVアニメ「裏世界ピクニック」公式サイト
    kenzy_n
    kenzy_n 2020/03/05
    期待して待つ
  • 今世紀最高のSF短篇集といっても過言ではない、テッド・チャン最新作──『息吹』 - 基本読書

    息吹 作者:テッド・チャン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/12/04メディア: 単行ついにテッド・チャン最新短篇集『息吹』が刊行された! テッド・チャンは映画『メッセージ』の原作が含まれているSF短篇集『あなたの人生の物語』の著者として知られるが、その圧倒的な質の高さと反比例するかのように寡作で、これが17年ぶりの作品*1である。だが、それだけ待っただけのことはある圧巻の作品集だ。 現在までの29年のキャリアの中で出したのは短篇集二作のみなのだから、まさに寡作の王といってもいい貫禄ではあるが、(それだけの時間をかけたから、といっていいのかどうかはともかく)テッド・チャンが描き出す世界はとてつもなく緻密で、ありえないほど美しい。この短篇集も、SFを読む喜びに満ちていて、このような作品に出会うために小説を読んでいるのだ、と改めて実感させてくれる傑作揃いである。 テッド・チャン

    今世紀最高のSF短篇集といっても過言ではない、テッド・チャン最新作──『息吹』 - 基本読書
    kenzy_n
    kenzy_n 2019/12/05
    年末にゆっくりと読む
  • 世界最大の詐欺のため、詐欺師を中心とした各分野のプロフェッショナルが集合するSF版オーシャンズ11──『量子魔術師』 - 基本読書

    量子魔術師 (ハヤカワ文庫SF) 作者: デレク・クンスケン,金子司出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/11/20メディア: 文庫この商品を含むブログを見るこの『量子魔術師』はカナダ生まれの作家デレク・クンスケンによる第一長篇にして、スペース・オペラ版オーシャンズ11といった感じのSFである。この、バカっぽいタイトルであるにも関わらず(原題も『The Quantum Magician』)、『三体』の劉慈欣が『テクノロジーはわれわれを、肉体さえ、根的に変える。それをクンスケンは見事に示した』とコメントを寄せていたりして、バカ寄りじゃないのか……? と思っていたが、読んでみたらちゃんと痛快娯楽SFであった(バカではない)。 あらすじをざっと紹介する。 あらすじを紹介すると、魔術師と呼ばれる腕を持つ詐欺師ベリサリウスが、サブ=サハラ同盟と呼ばれる小さな国家から、厳重な警備によって

    世界最大の詐欺のため、詐欺師を中心とした各分野のプロフェッショナルが集合するSF版オーシャンズ11──『量子魔術師』 - 基本読書
  • 『ギルガメシュ叙事詩』から『叛逆航路』まで、神話、SF、幻想、ファンタジィ中心の最高のブックガイド!──『世界物語大事典』 - 基本読書

    世界物語大事典 作者: ローラミラー,巽孝之,Laura Miller,越前敏弥出版社/メーカー: 三省堂発売日: 2019/10/11メディア: 単行この商品を含むブログを見るこの『世界物語大事典』はすごいだ! この世界には様々なが存在するが、その中でも「僅かなりとも現実から離れた」、つまり神話とかSFとか幻想、ファンタジィを中心に、太古の『ギルガメシュ叙事詩』から現代の『ハンガー・ゲーム』まで、幅広く紹介していく一冊である。 文字数的には1500〜4500ぐらいに収まり、深く解説しないものも多い。そうはいっても英語圏のみならず中国、日小説(『1Q84』とか)取り揃え、ざっとした内容紹介からその小説が当時どのように受け入れられたのか、どのような歴史的意義があるのかを解説していってくれるので、一言でいえばたいへん勉強になる一冊だ。 たとえば、叙事詩『ベオウルフ』とか「なんかベオウ

    『ギルガメシュ叙事詩』から『叛逆航路』まで、神話、SF、幻想、ファンタジィ中心の最高のブックガイド!──『世界物語大事典』 - 基本読書
    kenzy_n
    kenzy_n 2019/10/26
    物語の物語
  • 伴名練『なめらかな世界と、その敵』 最高の読み手による最強のSF短編集

    こうも傑作といって差し支えない作品が集まっていると、端的に怖いな、と思ってしまう。発行から2週間がたち、瞬く間に5刷を重ねた『なめらかな世界と、その敵』(早川書房)。2010年の『少女禁区』以来約10年ぶりとなる伴名練の著作であり、初のSF短編集である。 『なめらかな世界と、その敵』 まず強く思うのは、書にキャッチコピーとして添えられた“SFへの限りない憧憬”という言葉についてだ。このフレーズは今この現在、まさにこの一冊のために存在しているといって差し支えないだろう。過去幾多の作家たちが記し、書き伝えてきた物語たちが、2019年のこの時にまで生き続けてきたことの証明として、書はあるといっていい。 それは書の収録作が、中井紀夫「暴走バス」広瀬正「化石の街」のような国産古典SF小説、翻訳クラシック、電撃文庫から出版された古橋秀之の「むかし、爆弾がおちてきて」(『ある日、爆弾がおちてきて』

    伴名練『なめらかな世界と、その敵』 最高の読み手による最強のSF短編集
    kenzy_n
    kenzy_n 2019/09/08
    新しい風