私は殆ど料理はしませんが、染色と料理は良く似てると考えています。 今、世界中で日本食がブームですが、それは日本の文化にも置き換えられると思います。 染料は世界中何処の地域でも差がありません。 よく日本製やイタリヤ製等の染料が良いように思われがちですが、基本染料は同じものです。機械の違いも大きくは変わりません。 其の中で何故、日本の染工所の大染が世界トップクラスでいられるかと言うと、仕事への繊細さ、仕事に妥協しない事、真面目さだと思います。 私はお寿司が好きです。ただ単に良い魚であれば寿司が美味いと言うのなら、漁港の寿司屋が一番美味いはずです。寿司の美味さは魚の良さも大きく左右しますが、魚の絞め方、包丁の入れ方、下拵え、シャリの拘り、握り方、その全てが相まった時に最高の寿司が産まれます。 『染』もお寿司と似ています。製品の良さは当然大事です。 どんな加工がこの服をより良い物にするのか? この