ソニーのエンターテインメントロボット「aibo」は、実物を見れば誰もがそう感じると思いますが、非常に「かわいい」仕草や行動を取ります。まるで、生きているペットの犬や猫のように、コミュニケーションを取れているのではないかと思うくらいの知能が伺えるのです。そのaiboの知能はどうやって作られているのでしょうか、その秘密をソニー株式会社の藤本吉秀氏がCEDEC2020で解説しました。 登壇席の藤本吉秀氏とaibo生命感をどう演出するか2016年からaibo開発担当ソフトエンジニアを務めている藤本氏は、自身の仕事を「aiboの実際の振る舞いを作って、動かして、人の心を動かすという仕事だ」と言います。猫や犬がこちらを見ていたりするとき、お腹が空いているのかな、もしかして遊んで欲しいのかな、と人間は勝手に相手の気持ちを感じてしまいます。動物の仕草や行動が人間の心に作用し、何らかの感情を起こします。こう