建築用3Dプリンターで家を建てる実験は世界各地で行われているが、土を材料にした3Dプリント住宅のモデルハウスが完成した。現場で手に入る土を使うことで、コストや工期、さらに資材運搬のためのエネルギーを大幅に削減できる。これは、遠い火星での住宅建設にも大きな効果を発揮する建築方式だ。 「サステナブル&テクノロジーで住まいにイノベーションを起こす」というミッションのもとで住宅の設計施工を行うLib Work(リブワーク)は、土をおもな材料にした3Dプリント住宅「Lib Earth House」を完成させた。 どこでも手に入る土を使うことで、建設にかかるコスト、建築資材の製造や運搬による二酸化炭素の排出量、廃棄物などを大幅に減らせるメリットがある。また3Dプリントなので、これまでの建築とは違って自由なデザインが可能だ。しかもプリンターが自動で作ってくれるので、人手も少なくて済み、工期も短縮できる。