エステ店「たかの友梨ビューティクリニック」を運営する「不二ビューティ」(東京)の高野友梨社長が、仙台店での残業代未払いを仙台労働基準監督署に申告した20歳代の女性従業員に「会社つぶしてもいいの」などと威圧的な発言をしたとして、女性が加入する労働組合が28日、不当労働行為の救済申し立てを宮城県労働委員会に行った。 仙台労基署は女性の申告を受け、今月5日、不二ビューティに労働基準法違反で是正勧告を出した。労組によると、高野社長は21日夜、仙台店の全従業員を集めた食事会で女性を前に座らせ、管理職と共に約2時間半にわたって威圧的な発言を続けたという。女性は翌日からショックで出勤できなくなり、記者会見で「恐怖心しか感じなかった」と話した。 同社は「不当労働行為とされるような行為はしていない」としている。