携帯電話で利用者同士が交流しながら遊ぶ「ソーシャルゲーム」大手のグリー(東京)が未成年者733人に対し、自ら決めた課金上限額を超えた金額を課金していたことが7日わかった。総額は2811万円で、システムの設定ミスが原因としている。 グリーは昨年4月、月間の課金上限を15歳以下は5千円、16〜19歳は1万円に設定し、それ以上は遊べないようにした。だが9月上旬、料金をクレジットカードで支払う利用者には年齢による制限がかかっていないことが内部調査でわかった。 過大請求された利用者は10〜19歳で、請求額が10万円を超えた人も30人いた。グリーは問題を公表せず、返金もしていなかったが、外部から指摘を受けて公表と全額返金を決めた。 ソーシャルゲームは多くが無料で始められるが、ゲーム内で使う武器や道具などにお金がかかる。未成年者への高額課金が社会問題となったため、各社が自主的に規制を設けている。