親が、自分が育てられてきたのと同じように子供を育て、やがてその子が成長して自分の子供ができると、また自分が親からされてきたのと同じように子供を育てることを、世代間連鎖という。世代間連鎖には、良いものも悪いものもあるが、大抵は、様々な問題が生じてくる、悪いほうの世代間連鎖について語られることが多いようだ。 片付けに関する問題において、私はもしかしたら、世代間連鎖の呪いを受け継いでしまっているのかもしれないと思った。自分にとって有用なものと不要なものは分けられるのに、モノとしてはまだ使える物を捨てるということに「罪悪感」を感じてしまって、なかなか捨てられない。これもある意味では、親世代からの「呪い」なんだと思う。 親が「もったいない。まだ使える」と言って、使わない物を溜め込んでいると、親の死後、親が溜め込んだ物を、子供が片付けることになってしまう。自分が捨てられなかった物は、自分の死後、形見や