特集物流豊田通商によってジップラインのドローンが本格参入-五島の海を駆け抜けてゆく医療用医薬品を積んだ固定翼ドローン- 東シナ海に浮かぶ長崎県の離島である五島列島で、5月から固定翼ドローンによる医療用医薬品の配送が始まっている。長崎県五島市の福江島から、五島列島のほぼ中央に位置する同市奈留島まで、海上約20kmのルートを、米Zipline International(ジップライン)社の固定翼ドローンが飛行。奈留島の配送場所に荷物の医療用医薬品をパラシュートで落とし、再び同じルートを飛行して福江島まで帰ってくるというものだ。 2014年に創業した米ジップラインは、2016年からアフリカのルワンダで固定翼ドローンによる輸血用血液製剤の輸送を行っている。日本に比べて交通網が未発達な同国において、従来の2時間かかっていた輸送時間を15分程度に短縮するといった形で目覚ましい成果を挙げており、現在はル