●Tyler Cowen, “Can too much cultural similarity cause war?”(Marginal Revolution, March 5, 2014) アコス・ラダ(Akos Lada)の研究論文(pdf)より。 同じ宗教を共有していたり、同じ文明圏に属していたり、人種が近かったりする国同士の間では、平和な関係が保たれるのだろうか? 本稿では、文化が似通っている国同士の間では、自国民が相手の国の魅力に感化されるのを防ぐために、戦争が勃発する可能性があることを論じる。本稿では、アセモグル&ロビンソン (2006) およびフィアロン (1995) のモデルを組み合わせた新たなモデルを構築して、文化が似通っていて政治制度が異なる国同士の間では、相手の国の魅力に感化された自国民が体制の転換を求めて立ち上がるのを怖れて、国の支配層が相手の国――自国民を感化する