サイエンスウィンドウ 日本発「第5のがん治療」BNCT、いよいよ離陸【大阪・関西万博連携企画】 2021.06.17 BNCTホウ素医薬品を開発した大阪府立大学BNCT研究センター教授の切畑さんとステラファーマ会長の浅野さん。研究開発の拠点となった大阪府立大学BNCT研究センターの前で 2025年の大阪・関西万博を前に、世界に先駆けた新しい技術が関西から次々と登場している。2020年5月に始まった「BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)」と呼ばれる、新しいがん治療もその一つだ。「第5のがん治療」として期待されるBNCTの実用化に貢献した、大阪府立大学BNCT研究センター教授の切畑光統さんとステラファーマ会長の浅野智之さんに、開発の経緯を聞いた。 患者の負担が少ないがん治療法 現在医療現場で行われているがん治療には、手術(外科治療)・抗がん剤などの薬物療法・放射線治療・免疫療法の4つの方法がある。