デミ・ムーアが「ゴースト」で流した涙は、映画史に残る、ピュアで美しい涙。だが、カメラの回らないところで、彼女はずっと、辛く、苦しい涙を流し続けてきた。 先月アメリカで出版されたデミの自伝本「Inside Out」は、ブルース・ウィリスやアシュトン・カッチャーとの結婚の内情が赤裸々に語られるとのことで、発売前から話題を呼んだ。中でもとくに、アシュトンの提案で2度スリーサムをしたこと、彼女がアシュトンとの子供を流産していたことなどは、メディアがこぞって取り上げている。しかし、本当に衝撃なのは、それより前の、彼女の生い立ちだ。 デミを産んだ時、母はまだ高校生。父が不倫をするたびに、母は相手と引き離すために引越しを強要し、デミと弟は、最低でも年に2回は転校をしたという。ギャンブル好きの父がマフィアに金を借りたせいで、怖い目に遭いそうになったりもした。光熱費、電話代などの取り立ては日常茶飯事。依存症