カナダの製糖会社Lanticがイスラエルの新興企業DouxMatokと協力して、砂糖の量が30~50%少ないサトウキビベースの甘味料を作成すると発表しました。 DouxMatokでは以前から低糖砂糖の研究を続けていました。そして新たな人工甘味物質を作るのではなく、砂糖の粒子形状を工夫することで、同じ甘さを保ちつつ砂糖の量を削減することに成功。 これによって味も風味も変わらない低糖質食品を作れるようになったのです。
夏野菜が美味しい季節だが、ズッキーニなどウリ科の野菜により、嘔吐や下痢などの中毒症状を起こす危険性があるとネット上で話題になっている。ウリ科の植物がなぜ中毒を起こすのか、原因物質には意外な秘密と可能性があった(※注意喚起の意味で書いた記事であり、生産流通しているウリ科の野菜の危険性はかなり低いことを書き添えておく)。 苦み成分ククルビタシンとは 中毒の恐れはズッキーニ以外の同じウリ科の野菜であるキュウリ、スイカ、ヘチマ、トウガン、ゴーヤー(ツルレイシ)、メロンなどで起きる危険性があり、その原因物質はステロイド(Steroid)の一種、ククルビタシン(Cucurbitacin、A〜T)だ。苦味成分であるククルビタシンは、アブラナ科の植物や香木の沈香、ある種のキノコ(ベニタケやワカフサタケの仲間)、海の軟体動物にも含まれる(※1)。 このククルビタシンによって中毒症状が引き起こされ、これまでも
海藻を食い荒らし、駆除の対象となっているムラサキウニに、本来は廃棄されるはずのキャベツや大根を食べさせたところ、甘みのある良質のウニに生まれ変わった――。神奈川県水産技術センター(三浦市)がそんな実験に成功した。 センターによると、ムラサキウニが増えて岩場の海藻を食い尽くすなどの被害が各地で問題となっている。ただ、ムラサキウニの殻を割っても食用となる「生殖巣」はほとんど入っていない。 センターは、三浦市の特産だが傷んで商品価値がなくなった野菜をウニのえさとして利用できないか、昨年から実験を開始。キャベツ、大根、ブロッコリーはよく食べ、特にキャベツは1個まるごとを80匹のウニが3日間で完食する食べっぷりだった。 ウニの身は成熟すると、全体重の20%ほどの重さになるが、実験前は2~3%だった身が、最大で17%に育った。うまみ成分も市販のウニと同等との分析結果が出たという。 今年からは地元の県立
「『しらたき(糸こんにゃく)がすき焼きの肉を硬くする』は誤解だった」――こんにゃく生産者などで構成する日本こんにゃく協会が、こんな実験結果を発表した。しらたきがあってもなくても肉の硬さは変わらないことを実験で確かめたという。 しらたきなどこんにゃくの凝固剤には水酸化カルシウムなどのカルシウム成分が含まれており、そのアルカリ性が肉を硬くすると考えられている。だが、しらたきに含まれるカルシウム成分は100g中75mg(日本食品標準成分表より)で、焼き豆腐(150mg/100g)の半分程度という。 同協会は、しらたきが肉の硬さに及ぼす影響について、外部の検査機関に実験を依頼。(1)しらたき無し、(2)水洗いしたしらたき入り、(3)下ゆでして2~3分水洗いしたしらたき入り――の3パターンの割り下を用意した。 沸騰した割り下に、霜降りの多い国産和牛肩ロース肉と、霜降りの少ない米国産牛肩ロース肉を投入
マーガリン、ショートニング、ホイップクリームには病気の原因になりやすいトランス脂肪酸が多く含まれている危険な食品である、という話題は雑誌やネット上でよく見かけます。それだけ食べものと健康の話題に多くの方が興味を持っているということなのでしょう。今回はその中でも印象の強い「トランス脂肪酸はプラスチックに似ているから危険」という話の妥当性について考えて見たいと思います。 ■プラスチックだから危険という話はどこから来たの?マーガリンやショートニングは液体の油を原料にして、バターのような常温で個体の食品を工業的に安定供給したいという要望からつくられるようになった食品です。常温で液体の多価不飽和脂肪酸という油に【水素添加】という操作を行うことで、常温で個体の飽和脂肪酸の割合を増やすことでバターのような食感が得られます。この水素添加を行う時、飽和脂肪酸と一緒にトランス脂肪酸もできるのです。ようするに副
英ロンドンで行われているラクビーワールドカップでの日本代表チームの大活躍が、世界中のラクビーファンを熱狂させています。 そんな日本代表チーム躍進の原動力を支えているのが、おにぎりだというのです。10月5日のJNNニュースによると、イギリスの食事だけでは選手が持たないと、試合前後に1人2個ずつ、ロンドンの居酒屋店女将がつくったおにぎりを食べているといいます。具はサケで、海苔は消化が悪いため付けていないとのことです。 このニュースを見て、「やっぱり日本人はおにぎりだよな」と、納得しました。日本代表チームには外国籍の選手も多くいますが、皆、長期間日本でプレーをしている選手たちで、おにぎりも日頃から食べています。 しかし、おにぎりとはいっても、コンビニエンスストアのおにぎりで今回のような力を発揮することができたのかは疑問でしょう。読者諸氏も、日本代表チームがおにぎりを食べて劇的な活躍をしたのに刺戟
コカコーラの効果を示したインフォグラフィックについては先日紹介したばかりだが(関連記事)、最新版ではエネジードリンク「レッドブル」や、ダイエットコークを飲んだ場合における体内の変化が明らかにされた。
スイス・ビュルの貯蔵施設に並ぶチーズ(2011年8月29日撮影、資料写真)。(c)AFP/FABRICE COFFRINI 【5月29日 AFP】「分かったぞ!」――約100年に及ぶ研究の末、スイスの科学者チームが、「スイスチーズの穴」をめぐる謎を解明した。子どもの頃、ネズミがかじって穴ができたと教えられたかもしれないが、実際はそうではない。 スイス連邦政府の農業研究機関、アグロスコープ(Agroscope)研究所(ACW)の専門家チームによると、エメンタールやアッペンツェラーなどの有名なスイスチーズの特徴でもある「穴」は、材料の牛乳に含まれる微量の干し草と関係しているのだという。これまでは、チーズ内のバクテリアに起因していると考えられてきた。 研究では、チーズ作りに使われる牛乳の搾乳方法によって穴に変化が生じることがわかった。現代的な方法では、スイスチーズの謎の穴は小さくなるか、消えてし
青色発光ダイオード(LED)を使ってミカンをカビから守る取り組みが静岡県農林技術研究所果樹研究センター(静岡市清水区)で続いている。 県特産のミカン「青島温州」は年末に収穫し、1、2カ月ほど保管すると具合よく酸味が抜け、食味が増すが、貯蔵中に約2割は腐ってしまう。 同センターでは、青色の光を当てたオレンジが腐敗しにくいという米国の研究結果に注目。昨年実際にLEDを照射し腐敗度合いを試したところ、ミカンの腐敗の速度が通常の半分以下に抑えられたため、今年は昨年12月に収穫した約360個のミカンでテストをしている。 山家一哲・主任研究員は「効果的な照射方法や適当なLED製品など実用化に向けた課題をどうクリアするかがこれからの課題」と話している。(杉本康弘)
By ruben alexander 眠気を覚ましたい時や、「ここぞ」という大事な時にはコーヒーやエナジードリンクを飲んでカフェインを補給するという人が多いことからもわかるように、カフェインには人間の精神状態に対して一定の効果があることがわかっています。それではなぜコーヒーにはカフェインが含まれているのか、コーヒーのゲノム(全遺伝情報)の解析を進めてきた国際研究チームの研究がこれを明らかにし、興味深い進化の過程と我々に与えている影響が明らかになってきました。 How Caffeine Evolved to Help Plants Survive and Help People Wake Up - NYTimes.com http://www.nytimes.com/2014/09/04/science/how-caffeine-evolved-to-help-plants-survive-
こんにちは。清涼飲料水が大好きなデブです。新弟子検査はギリ通らない体型です。 そんな私の大好きな清涼飲料水に最近異変が起きています。 ありとあらゆるものに人工甘味料が侵入しているのです。きゃー! 普通の真面目な科学ブログだったらここから 1.人工甘味料とは? 2.人工甘味料は体に有害なのか? 3.人工甘味料で本当に太らなくなるのか? みたいな普通かつ真面目な話を論文とか引いちゃいながら展開すると思うんですが、 このブログは真の科学風日常系ブログですのでそういう流れにはなりません。 こうします。 1.人工甘味料とは 2.なんでなんとかしてほしいの? 3.どのくらい入ってんの? 4.入れる側の人たちはなんでわざわざ入れてんの? これで。これはこれで興味あるのでは? あーでも上のほうがはてブもらえんのかな……上がよかったかな…… 1.人工甘味料とは 人工甘味料は、人工的な甘味料のことです。 誰か
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