最近ブラック企業叩きが流行っている。ブラック企業は労基法などの法律を守りきれていないところもあるので、叩きやすいというのもあるだろう。また、多くの人が会社に不満をもっているというのもあると思われる。 たしかに、従業員を人として扱わないようなブラック企業は叩かれてもしかたないし、淘汰されるべきである。他方で、企業ばかり叩かれるのはみていて大変気の毒に思う。というのも、僕の知る限りブラック企業よりもモンスター社員の方がはるかに多いからだ。 モンスター社員とは適当な造語であるが、ブラック企業の対義語のようにとらえておいてくれればいいだろう。企業は常にこのモンスター社員に悩まされている。ブラック企業は辞めればいいが、モンスター社員は辞めさればすむという話ではないという問題もある。 そもそも企業が人を雇うのはその人を使って利益を出すためである。決してその人の生活を保障するためではない。とすれば、企業