【パリ=三井美奈】仏南部ガール県にあるマルクール原子力施設で12日昼(日本時間同日夜)、放射性廃棄物処理施設が爆発、炎上し、1人が死亡、4人が負傷した。 爆発したのは放射性廃棄物処理施設の溶融炉とみられる。仏紙フィガロによると、仏原子力安全機関(ASN)は放射能漏れについて、「外部への流出はない」としている。敷地内に原子力発電所はなく、周辺住民への避難命令や外出規制も出されていない。 ニーム近郊のマルクール原子力施設には、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料製造工場があり、核兵器から取り出したプルトニウムを使用している。