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読み物に関するtype-100のブックマーク (108)

  • ポストの中に入るバイト

    一時期、ポストの中に入るバイトをしていた。びっくりする人もいるだろうけど、地下鉄サリン〜911の社会がテロに敏感だった時期は、当にそういう仕事があった。PHSを持たされて、1人でポストに入る。怪しいものが投函されたらエリア担当に電話して、専用の機械で中身をチェックして貰う...という仕事だった。自分が働いていた半年間で疑惑の物体が投函されたのは4回だけで、一番酷いものでもカレーの入ったタッパーだった。でも同じ時期に仕事を始めた音大卒の人は、近所の住民を一時避難させる事態に遭遇した。何があったのか教えて貰えなかったけど、念のため精密検査を受けると言っていた。話してる感じでは非常に元気だったのに、次の日からその人は来なくなった。

    ポストの中に入るバイト
    type-100
    type-100 2020/01/21
    死体を洗う的な感じで結構好き
  • 窓のない部屋

    バスが止まると、乗客たちは押し黙ったまま次々と降りて行く。車窓から見える煤けた家々の影に吸い込まれて行く彼らを眺めていると、いつの間にかバスの中には僕と運転手だけがとり残されていた。分かるはずもないポルトガル語でなにかを伝えようとする運転手の表情を見て、ようやくここが終点のモシンボアダプライアだということに気付いた。 モザンビーク共和国の最北部、タンザニアとの国境に最も近い街、モシンボアダプライア。ナンプーラからミニバスに揺られること10時間、日も傾き始めた午後4時頃、やっとのことで到着した。 21世紀になった今でもまだ未開の森が残っているというモザンビーク北部。小さな村と村を辛うじて繋ぐ細い道路は言うまでもなく未舗装で、その上を走るトヨタハイエースのミニバスは、重ねて言うまでもなくオフロード向きの車ではない。乗車定員をまるで無視したぎゅうぎゅう詰めの車内で、膝の上に拷問器具さながらの重た

    窓のない部屋
  • お前らの呪いはテキサスの風に吹かれて消えていく

    ここは匿名の場だ。俺にもお前らにも増田という名はあるが、みんなが同じ名前だと名前は意味をなさないから匿名となんら変わりはない。 名がないところに何が溜まるかというと、呪いだ。なぜ呪いが名もなき場所に集まるのかというと、それは俺もお前らもみんな正気だからだ。名乗りながら他人を呪うのがどれだけ狂った行為なのか、むしろここに来ることを決めた増田だからこそよく分かっていることだと思う。 生まれてきた呪い、愛されない呪い、理不尽に苛まれる呪い、お前らはその呪いをここに吐き出していいのだ。自分から溢れ出すほどの呪いを他人に吐き出さないでいられる人間こそ人間ではないのだから。 呪いだなんて非科学的だ、と言えはしまい。それだけの思いを身に抱えるのならば。 だから、もう少し非科学的な話をしよう。 神道には大祓詞と呼ばれる呪文がある。 この呪文は物語になっている。大まかなあらすじとしては、神が国を拓き人間も生

    お前らの呪いはテキサスの風に吹かれて消えていく
    type-100
    type-100 2020/01/04
    “テキサスの風はどこであろうと吹くことができる。テキサスというのはそういう土地だ。”言霊力を感じる。好き。
  • 俺の友達の吉田君はマジでレスバする時に血の涙を流すんだけど、一度どう..

    俺の友達の吉田君はマジでレスバする時に血の涙を流すんだけど、一度どうしてそんな涙を流せるのが聞いたことがある。 詳しく聞くと吉田君はキケロの末裔で、鉄砲伝来とともに日に先祖が入ってきたらしい。 兎に角いろんな弁舌を使い生計を立てて、徳川家の弁舌役として、様々な大名の間を取り持ってきたらしいんだ。 でも徳川家、もとい自分の家の生命が全て弁舌にかけられている分、教育も熾烈を極めていたらしい。 まず2歳で言葉を話し始めた時から、今まで吉田家がやってきた弁舌を全て頭に叩き込められる。 そして毎日16時間の学習をする。そして6歳になるとある山奥の納屋に閉じ込められて、自問自答を繰り返し続けるんだ。 飲まずわずでそれを7日間続けると、目の前にぼうっと、黒い顔をして血の涙を流す顔が浮かぶらしい。そして、そいつと弁舌バトルを繰り広げる事になる。 吉田君の兄は、その弁舌バトルに負け、今は精神病院でずっと

    俺の友達の吉田君はマジでレスバする時に血の涙を流すんだけど、一度どう..
    type-100
    type-100 2019/10/26
    これまでいい加減な気持ちでレスバしてた自分が恥ずかしい
  • 釘宮理恵ってやっぱすごいな

    釘宮理恵は青春のアイコンなんだ。 ツンデレ全盛期のころは、ツンデレが好きじゃなかったので釘宮理恵の良さがわからんかった。 田村ゆかりとか、堀江由衣とかラジオをよく聞いてたよ。彼女らは青春のアイドルだったな。 自分が若いころ、吉永小百合を見てテンション上がるタモリが理解できなかったけど今ならわかる。おばさんンになった人の向こう側にある青春を見ているんだ。 ところで、強く推薦している増田に触発されて最近釘宮理恵のラジオを聞いたんだよね。そしたら、ツンデレ狂時代を脱した今だから、釘宮理恵の美声が身に染みる。声は見た目ほど年を取らない。それでいい。 キャラ声じゃなくて地声でしゃべっていると繊細でこんな魅力があったのかと。 例えるならば、ショパンのノクターン的な素晴らしさだ。 そうやって、心地よさに身をゆだねていると、ピリリと鋭いテンション高めの声が聴けたりしてそのギャップに悶絶している。 意外と

    釘宮理恵ってやっぱすごいな
    type-100
    type-100 2019/06/28
    文章として良い
  • 新タマネギ

    新タマネギは生のままに限るのだと父は言う。あの甘み、あの歯ごたえ、鼻の奥にぬけていくさわやかな風味。パーフェクトなべ方なのだと、父は鼻の穴を大きくさせる。 だから、今日も夕には新タマネギのサラダが出た。透明なガラスの容器いっぱいに盛り付けられたタマネギ。薄く丁寧にスライスされたお陰で、反対側が透けて見える。 そんなタマネギを、父はマヨネーズをたっぷりかけて味わう。そんなにかけたらタマネギの味が消えてしまうんじゃないだろうかと心配になるほどチューブを絞ってから、おもむろに箸を伸ばす。 大口にばくりと放り込んでしばらく咀嚼。やがてにんまりと頬を緩めると、やっぱりこれだなあ、としみじみとつぶやくのである。 「大人の味だよ」 わたしには、父の味覚がよくわからない。大人の味ってなに? どうして生のタマネギが美味しいなどと思えるのだろう。まったくもって理解ができない。 だって、ふつうタマネギは辛い

    新タマネギ
  • 鮭の刺身をふた切れ食べる夢を見ました。

    鮭の刺身をふた切れべる夢を見ました。

    鮭の刺身をふた切れ食べる夢を見ました。
    type-100
    type-100 2019/05/09
    よく分からないが何か趣を感じて好き。詩的。
  • ブギーポップは視聴者が笑えない糞ラノベアニメ

    今さらセカイ系(笑)の出来損ないみたいな90年代ラノベ引っ張りだしたところで、ガキがいつくわけもないと分かりきってるのがクソ。どうせ昔のファンも大半はとっくに趣味変わってるだろ。 無意味に時間が行ったり来たりするのがクソ。カッコイイとでも思ってんのか?分かりにくいだけだわアホ。 キャラデザ全員モブ過ぎて誰が誰だか分からないのがクソ。ブギーポップは分からない(爆笑) ラノベ業界もそろそろ弾切れで苦しいのは分かるけどさあ、さすがにこんなもん引っ張り出してくるぐらいなら、他にもっといい原作あるだろ。たとえば……お留守バンシーとか! そこまで打ち込んだところで〝増田〟は確認画面に進み、実際に表示される際の見え方をチェックする。特に問題のないことを確認して「この内容を登録する」ボタンをクリックした。 大きく息を吐き、しばし目を閉じて時間が過ぎるのを待つ。ヘッドホンからは、路地裏の秘密クラブについて

    ブギーポップは視聴者が笑えない糞ラノベアニメ
  • 鼻緒を直した話

    ということで俺は既に高校の時はそれなりの足フェチになってしまっていたのだ。 文系人間だったから国語の古典か好きで、小説・評論とか読んでいるうちに、江戸時代とかに女性の鼻緒を古のイケメンが直すって言う展開があることを知った。 古典の先生なんかもその話をしていた。 俺はいつも、それは足フェチ絶好のシチュエーションだし、でも女性を助けてもいるわけで、なんというかアウフヘーベンしているなと感じていた。 江戸時代の浮世絵なんか見てると、結構美女が下駄に素足で、足フェチの大先輩たちもこれを見て大いに感激していたのではないかと勝手に想像していた。 クラスの好きな女の子が、お祭りの時に鼻緒が切れてしまい、自分がそれを直して上手い具合に足の甲にキスする夢を見てから、それを想像するだけでオナニーができた。 ネットは既に人口に膾炙していたから、何の気なしに鼻緒の直し方をネットで調べていた。 とくに5円玉を使うや

    鼻緒を直した話
    type-100
    type-100 2019/01/14
    かなり嫌いじゃない
  • じゆうなそうさく

  • イマジナリーフレンドと生きている

    イマジナリーフレンドと呼ぶと格好付けになる。実際はただの架空の友人。 私は幼少期から親の都合で関東を転々としていて、同じ家に5年以上住んでいたことが1度しかない。最長で8年。 そんなわけだから新天地で友達を作っても、どうせ長続きしないだろうと諦めて越すと同時に縁を切ってしまう。虚しい。 携帯を手に入れてからは人と繋がることが容易くなり、1年に1度でさえも会う事は無いけれど連絡は時折とる、そんな知り合いも増えてきた。 それでも虚しいし、寂しい。 小中高と同じ出身の人達を見ると胸が苦しい、幼馴染という概念が羨ましくて仕方ない。 元同級生達が卒業式後の打ち上げの話をしているのを見て喉を掻き毟りたくなった。 片鱗は以前からあったけど、はっきりと自覚して架空の友人を作り上げたのは高校転入時だ。東京から他県の田舎寄りの高校に転校した。 前の土地ではどんな風に友達と過ごしてた、とかオーソドックスな転校生

    イマジナリーフレンドと生きている
    type-100
    type-100 2018/12/07
    IFは本人も架空の存在だと自覚している場合が多いらしいし、かっこつけでもなくIFと言えるのでは。IF自体は現象に過ぎないので、他に解離など自他が困る症状が無ければそれでよい。
  • 物申すおっさんが物申さなくなって失ったもの

    物申すおっさんが物申さなくなって失ったもの
    type-100
    type-100 2018/12/05
    ドンキ楽しいよね。情熱価格って語感好きだよ。
  • 夏の時間の終わり

    配送の仕事が遅くまで続いた日は近所のコンビニで唐揚げ弁当とチューハイを買って胃に流し込んでから寝る。ケイタはずっとそうやって暮らしてきた。今日もそうやってベッドに体を沈めよう、そう思って帰った部屋には万能家事ロボット「キョウコ」がいた。 ※ ※ ※ 「始めましてケイタさん。万能家事AIロボのキョウコです」そう話しかけられてケイタは思い出した。先週スマホのSNSで見かけたロボットのモニターに応募したのだった。広告など普段は見逃すのに、ロボットの薄い緑色の瞳と淡い栗色の髪に惹かれてしまった。そして目の前に少女の姿で現れたそれは生き生きと動いていてとてもロボットとは思えない。 「ケイタさん、お事は買ってきたんですか?」ロボットに話しかけられて、ケイタは「あ、はい、いつもこれなんです…」と曖昧に返事した。そういえば部屋に帰って誰かと話すなんて慣れてない。いくらロボットとはいえ誰かが見てる前でいつ

    夏の時間の終わり
  • 強制サマータイム装置

    anond:20180906085723 anond:20180906170906 ←「消えた2時間 」を最初に読むと良いデス。 2018年秋の国会で、なし崩し的に成立してしまった日サマータイム法への対応は、 遅々として進んでいなかった。 2019年6月のサマータイム導入テストは、延期に延期を重ねて、遂に年内に実行されることは無かった。 対応させるべき機器があまりにも多く、対応済み機器と未対応機器との間の膨大な組合せ数の通信テストは計画段階で既に5年掛かると予想された。 つまり・・・ピンチはチャンスとの森会長の言葉も虚しく、ピンチはピンチのままだったのである。 2020年1月 首相官邸 では、サマータイム実施の無期限延期について最終決断をするべく議論が続いている中、 サマータイムを強行に進めたい議員の一人が、京都大学理学部の年老いた教授を連れてきた。 その教授の名は秋月伸治郎といい、半世

    強制サマータイム装置
    type-100
    type-100 2018/09/07
    結構好き。こういうのも二次創作と言うのだろうか。/そうか、サマータイムトラベラーでもあるのか
  • はー、ねーちゃん欲しい

    ずっと甘えたいし、いじめられたい 職場の先輩が、優しい癒やし系とツンデレ女王様タイプで、その先輩たちに可愛がられて、なにか扉が開いてしまった (妹はいるけど、無干渉なのでつらい) 昨日も、ツンデレ女王様にいじめられてるって言ったら、癒やし系の先輩に「それはないよね、かわいそうに…」って慰めてもらった でも、ツンデレはバレンタインとか誕生日とか「へえ、カノジョいないんだ…ウケるwこれでもべろよー」とか言ってお菓子投げつけてくるので可愛い 二人とも彼氏さんいるのは聞かされているので、単に後輩として可愛がられているんだろうが、こんな扱いされると二人とも好きすぎておかしくなりそう

    はー、ねーちゃん欲しい
  • 知らないオッサンに尿を飲ませた

    type-100
    type-100 2018/06/29
    飲まれたじゃなくて飲ませたなのが良いと思う。
  • 市役所

    隣に座ったのは大きく×印が書かれたマスクをつけた女の子だった。少女は頭で小さく礼をすると、わたしの隣に腰掛けた。 ×印は太めのマッキーで書かれたようで、ところどころ線が震えていた。 「ミッフィー?」 わたしが訊くと、少女は首を振った。黙ったままわたしに目で微笑みかけた。 「じゃあ、ナインチェ・プラウスかな」 少女は首を傾げた。「それって」言い掛けて、慌てたようにマスクを手で抑えた。それからしばらく、わたしたちは黙ったまま窓口に並ぶ行列を眺めた。 少女はまわりを伺うと、マスクをずらして耳打ちしてきた。 「言葉は出しちゃうと自分のものじゃなくなるんだって。取り返せないの」少女が囁いた。「だから守っておかなくちゃ」 「それは言ってよかったの?」 わたしは訊いた。少女は笑って頷いた。人好きのする、活発そうな笑顔だった。 「これはあたしの言葉じゃないから。で読んだの。さあ、さっきのを教えて」 わた

    市役所
  • 大東亜戦争従軍記 | 東南アジアを転戦した祖父の私的な従軍記です。

    先日、実家に帰った際に亡くなった祖父の残した戦争時の手記を父が書き起こしたものを見せてもらいました。父がその手記をまとめた時に私はまだ小学生で、全く興味を持たなかったんですが、今見てみるととても面白く、手記の主人公である「俺(祖父)」(昭和十六年当時二十八歳)に感情移入して一気に読み終えてしまいました。 内容は祖父が戦争で大活躍をするわけでもなければ映画で描かれるような戦場に居合わせるわけでもありませんが、(だからこそ孫である私が存在しているわけですが)現地の意外といい加減な雰囲気やべ物の美味さや匂い、仲間との失敗談などがとても身近に感じられ、それと同時に戦争時の過酷な状況にも驚きました。 祖父は筆まめな人で戦争から戻ってからこれを書いたそうですが、元々他人に見せるものではなかったのか、今読んでも軽い文体で読み易く、このまま消えてしまうのは勿体無いので、たいした量ではないんですが、少しず

  • こんばんは、牡蠣です。正確には、前世で牡蠣でした。無脊椎動物のため、..

    こんばんは、牡蠣です。正確には、前世で牡蠣でした。無脊椎動物のため、当時は考えるということができず、ただ感じていただけでした。 あなたに教えてあげられることとしては、リズムについてです。海には大きなリズムと小さなリズムがあり、その波のなかで波に打たれ揺らぐ自分の体(身)は肺もないのに呼吸をしているようでした。私は穏やかな入江に暮らしていましたが、あまりに波が静かになるリズムの只中では、体が刺激を求め、どんな些細な水のゆらぎも感じ、その微細な振動の中にさらにリズムを見つけることができました。まれに、その整ったリズムを破るように私の背中にガリッ、ザリッという衝撃をうけることがあり、あれはおそらくイシダイなど立派な魚たちが私を噛んでいたのだと思います。いちぎれなくてさぞかし悔しかったでしょうね。 私は、ある日体が溶けはじめ、それで命を失いました。波のリズムが遠のき、些細な刺激も消え、ほんとうの

    こんばんは、牡蠣です。正確には、前世で牡蠣でした。無脊椎動物のため、..
    type-100
    type-100 2018/03/09
    賢いオイスター
  • 三題増田

    毎度のお運び、ありがとうございます。 今年も相変わらず「三大○○」なんてのが流行りましたな。 それにあやかりまして、「三題増田」なんてのをやってみたいと思います。 寄席なんかでやられる「三題噺」の 増田版 っていう趣向でございます。 まず、みなさん、この日記に適当なブコメを付けてください。 ブコメが 3つ付きましたら、私がそれを見て、「あぁ いかにもそんなブコメが付きそうだな」っていう文を、後から書かせていただきます。 それでは、お題をよろしくお願いします。 いただいた お題ただ、赤より緑色のほうが似合うと思うなあ。 ノーパンしゃぶしゃぶ 承認欲求強すぎでしょ それはパワハラというより、腹。だけに。 気がついたら4つあったので、四題ってことにしました。 還暦祝いもうすぐ父の還暦を迎える。 年末年始に家族が集まるので、少し早いけどささやかながらお祝いをすることになった。 いろいろと準備

    三題増田