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言葉と読み物に関するtype-100のブックマーク (2)

  • 市役所

    隣に座ったのは大きく×印が書かれたマスクをつけた女の子だった。少女は頭で小さく礼をすると、わたしの隣に腰掛けた。 ×印は太めのマッキーで書かれたようで、ところどころ線が震えていた。 「ミッフィー?」 わたしが訊くと、少女は首を振った。黙ったままわたしに目で微笑みかけた。 「じゃあ、ナインチェ・プラウスかな」 少女は首を傾げた。「それって」言い掛けて、慌てたようにマスクを手で抑えた。それからしばらく、わたしたちは黙ったまま窓口に並ぶ行列を眺めた。 少女はまわりを伺うと、マスクをずらして耳打ちしてきた。 「言葉は出しちゃうと自分のものじゃなくなるんだって。取り返せないの」少女が囁いた。「だから守っておかなくちゃ」 「それは言ってよかったの?」 わたしは訊いた。少女は笑って頷いた。人好きのする、活発そうな笑顔だった。 「これはあたしの言葉じゃないから。で読んだの。さあ、さっきのを教えて」 わた

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  • 谷川俊太郎/ポエトリージャパン - なんでもおまんこ

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