月額980円のデータ通信サービスは、仕掛けたイオンも驚く売れ行きが続く=12月29日、東京・東品川のイオン品川シーサイド店(写真:フジサンケイビジネスアイ) 携帯電話事業者がスマートフォン(高機能携帯電話)の普及でデータ通信サービスの高速化を競うなか、通信速度が“遅いが安い”新サービスの人気が急速に高まっている。流通大手イオンが日本通信と組んで販売する月額980円のデータ通信カード(スマホなどに差し込んで通信するカード)の売れ行きが絶好調。NTTドコモも3月から同様のサービスに乗り出す。家電量販店も参入を検討するなど、速度より低料金を求めるニーズに応えたサービスが新たな市場を生みそうだ。 ◆予想上回る売れ行き イオンが販売するのは、日本通信が開発した「b−mobileSIM(ビーモバイル・シム)」。データ通信専用で昨年6月から月額980円で売り出した。当初は14店舗のテスト販売だったが