製造業が盛んな群馬県、愛知県、静岡県には従来、多くのブラジル人や南米出身者たちが暮らしていることは広く知られている。埼玉県南部には、蕨市とクルディスタンをかけて「ワラビスタン」と呼ばれるほど多くのクルド人が生活している地域があるなど、各地で外国人集住地が増えている。世界中にこういった外国人や人種ごとの集住コミュニティーが存在しているが、こうした集住地ができるのは移住先でのカルチャーショックを和らげる効果や、適応の一助になるからだ。そして近年、新たな集住地として多くの日系ブラジル人たちが移住しているのが、島根県の出雲市だ。 ブラジルは世界でも日系人が多く暮らす国の一つであり、2018年の今年は日本人移住110周年に当たる。7月18日から28日まで、秋篠宮眞子内親王殿下がブラジルを訪問し、5州14都市を訪れて記念・歓迎行事に出席されたことで話題になった。 島根・出雲市で増加する日系ブラジル人