今回はフランスで大ヒットした社会派ドラマ『ティエリー・トグルドーの憂鬱』から、主演俳優ヴァンサン・ランドンさんのインタビューをお送りします。リビューはこちら! フランスの映画賞セザール賞常連の名優であると同時に、出版社の創立者を叔父にもち、自身もジャーナリストの経歴を持つヴァンサンさん。ヨーロッパだけでなく日本でも深刻化する中高年の失業や、相対的貧困をテーマに、職探しをする父親を主人公に描き、昨年のカンヌ映画祭とセザール賞で主演男優をW受賞。カンヌ受賞時には「やっと自分の職業を息子に誇れる」とコメントして涙したヴァンサンさんの入魂の作品です。ということで、まずはこちらを! この映画で得た出演料のほとんどを、製作費につぎ込んだそうですね。 シナリオを読み、物語がすごく気に入ったんです。私は世の中で起きていることを反映した映画が好きなんですが、この映画は今ある絶対的なリアルを描くと同時に、希望
2013年1月「さるくびとシネマ(第11回)@京都・東山」since2011.5 ◆◆ドキュメンタリー『レッドマリア』のなかの性労働 ―― 描いたもの・描かなかったもの◆◆ ―――トークセッションつき――― 2013年、新年早々の上映会です。 意味(13)ある年の幕開けにふさわしく、1月19日・26日(ともに土曜日)に『レッドマリア』(キョンスン監督2011韓国)の上映と作品が伝えるメッセージをめぐって意見交流を行う企画を行います。 『レッドマリア』は韓国、フィリピン、日本の女たちとその労働環境についてキョンスン監督が三年の月日をかけてじっくり追いかけたドキュメンタリーで、主にアジアにおいての女の労働がどのように位置づけられているか、また、そこで労働を支える女のからだとは何かについて、鋭く問題提起した作品です。 とりわけ1月の上映会では、映画のなかの性労働者の扱われ方に注意を向けてみます。
監督第一作にして各国の映画祭を総なめにしたコートニー・ハント監督と、今作でアカデミー主演女優賞にノミネートされたメリッサ・レオの息のあったコラボレーションがこの傑作を生んだ。思いがけず国境を渡る不法移民の密入国という犯罪に関与することになる主人公の主婦レイと、彼女と偶然出会う先住民であるモホーク族の若い女性ライラ。カメラは舞台となるアップステート・ニューヨークにある過疎化した街の風景、タイトルの由来となっているカチカチに凍ったセントローレンス川、そしてカナダとの国境に面したモホーク族の保留地を、冷え切った空気がスクリーンから伝わってくるような色調で切り取る。雑多に物が置かれたトレイラーハウス内の描写や、さびれた街の様子など、リアリティを追求した画面がひたひたと押し寄せるサスペンスを高め、ふたりを中心とした登場人物たちへの細やかな眼差しと、ぴりっとした緊張感を終始持続する編集のリズムはよどみ
散歩をしていて見つけた風景や動植物を記録しておくアルバム。不定期だけど、できるだけ更新を目指す。コメント歓迎。 キム・ミレ監督来日!『Weabak:外泊』上映&トークツアー、東京での上映が本日ありました。で、観てきました。 作品『Weabak:外泊』について 2007年6月30日夜、500人の女性労働者たちが韓国ワールドカップ競技場にあるホームエバー・ハイパーマーケットのカウンターを占拠した。翌7月1日「非正規職保護法」が施行。ホームエバー社は法の施行を前に大量解雇を行い、女性たちはその差別的扱いに怒り、立ち上がった。 『Weabak:外泊』は、510日間続いた女性労働者たちの闘いを描く。女性たちはマーケットに毛布を敷きつめ、家を離れ、「外泊(泊まり込み)」を始めた。食料を持ち寄り調理し、互いの思いを語り合う。歌い、踊り、泣き、笑い、労働闘争はいつしか家族的役割からの解放の場を生み出す。
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