【北京・石原聖】無人探査機が14日に月面に軟着陸した中国の月探査計画「嫦娥(じょうが)計画」は、他の主要宇宙プロジェクトと同様、人民解放軍主導で推進されており、科学技術の進展以上に、関連軍事技術の開発や資源採掘などを目指すものだとの推測が出ている。 【鮮明画像】中国の無人月探査機が撮影した月の表面 中国は2003年に初の有人宇宙船「神舟(しんしゅう)5号」を打ち上げ。11年9月には宇宙ステーション建設に向けた無人実験機「天宮1号」を打ち上げるなど、主要な宇宙開発計画を次々に成功させてきた。 嫦娥(月に住む伝説上の仙女)計画には、探査▽有人着陸▽月面ステーション建設による滞在−−の段階がある。今回の嫦娥3号は探査段階。有人着陸は25年ごろまでの実現を目指している。採取するデータなどは、将来の月面基地建設の候補地選定にも、活用されるとみられる。 月面探査の目的としては、国威発揚に加え、将