ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > 数土直志の「月刊アニメビジネス」 > 【数土直志の「月刊アニメビジネス」】「日本アニメ産業市場」史上最高も、ターニングポイントに ■鈍化した海外市場の成長率の意味 日本アニメの国内外のユーザーが、2018年にアニメに支払った総額は2兆1800億円に達する。12月9日に「アニメ産業レポート2019」を刊行した日本動画協会の発表した「アニメ産業市場」からの数字である。 6年連続で過去最高記録を更新は、「盛り上がるアニメ人気」「海外に広がる日本アニメ」といった華々しい言葉を彷彿させる。長年多くの国内産業が伸び悩むなかで、アニメが成長産業と思われる理由でもある。 「アニメ産業レポート2019」には僕自身も執筆に参加しているのだが、できればじっくりと読み込んでもらえるとありがたいなと思っている。実際はそこには明るい見通しばかりでなく、今後への厳しい課題