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ブックマーク / animestyle.jp (11)

  • 第114回 地平線のかなたへ 〜トム・ソーヤーの冒険〜 | WEBアニメスタイル

    腹巻です。9月17日(日)に『超時空要塞マクロス』35周年、羽田健太郎没後10年を記念したコンサート「超時空管弦楽」が東京国際フォーラムで開催されます。『超時空要塞マクロス』に的を絞った格的なコンサートはこれが初めて。リン・ミンメイ役の飯島真理やオリジナル・レコーディング・メンバーの直居隆雄(ベース)も参加するとあって、マクロスファンならずとも聴き逃せません。詳細は下記を参照ください! http://macross.jp/special/orchestra2017/ 服部隆之(前回)を取り上げて、父上の服部克久を忘れるわけにはいかない。作曲家・服部良一の長男として生まれた服部克久は、作・編曲家、音楽プロデューサーとして現在も第一線で活躍する日ポップス界の大御所のひとりである。 服部克久は1936年、東京生まれ(誕生日は昭和11年11月1日と1並び)。6歳でピアノを始め、高校卒業後パリ

    第114回 地平線のかなたへ 〜トム・ソーヤーの冒険〜 | WEBアニメスタイル
    Abura
    Abura 2017/09/06
    "服部克久はカントリー&ウェスタンやジャズの要素を取り入れて、舞台となる19世紀アメリカの雰囲気を表現。当時はなかったロックンロールやオールディーズ風のサウンドも加えて、現代的な音楽を創り出した"
  • 第114回 転換点 | WEBアニメスタイル

    ある友人にこういわれてしまった。 「片渕さんのアニメは他のどれにも似ていなくて」 それ自体がひとつのジャンルなのだといってもよい、と。 「だから、それがなくなったら日のアニメが一種類減ってしまいます」 アニメという世界にも多様性が必要なのだ、と。 ずいぶんと買いかぶられてしまっているのかもしれないが、「他のどれにも似ていなくて」ということには、そうかもしれないという自覚がある。同じであってはつまらないとも思う。 それゆえに、ふつうに敷かれたレールの上は歩めない。 いきなり映画館にかけたりはできない。こういう映画があるのだけれど、とまず誰かに観てもらうことから始めなくてはならない。その人たちに満足してもらい、黙っていられないような気持ちになってもらい、いいふらしてもらい、その声に動かされた別のどなたかが観てくれて、いつかそんな映画があるのだということが広く知られる日を迎えなくてはならない。

    第114回 転換点 | WEBアニメスタイル
    Abura
    Abura 2015/03/09
    "この春から『この世界の片隅に』の制作班は、これまでの小スタッフで地味に進める体制から、全力体制に切り替えることにした。製作資金が全額確保されるのを待っておられず、先へ進まなければならない"
  • 第111回 時の流れに抗いたいこの感じ | WEBアニメスタイル

    小黒さんたちからは「片渕さんは東映系」といわれてしまうのだが、自分自身今となっては全然実感がない。大泉のスタジオがなくなろうとも、そもそも1回だけチラッといったことがあるきりの場所なので、実感につながった感慨が湧いてくるわけでもない。1回だけ行ったのは大学生の頃、まだ東映動画の研究開発室にいた池田宏先生に卒論だか単位だかの相談にいったときのことだった。 そうだ、昔からそうだったわけではなくて、映画学科に東映動画演出の池田宏という方が講師にいる、というのは入試を受けるときの選択基準にはたしかになっていた。入学してみたら、その年から月岡貞夫さんも講師に加わられていて、得をした、と思った。 自分も学校で教えるようなことになった最初は、『アリーテ姫』が終わった頃に、4℃のプロデューサー田中栄子さんから、「監督は人前で喋り慣れてる方が何かといいと思うし、そのためには教壇に立つのもいいんじゃないかと思

    第111回 時の流れに抗いたいこの感じ | WEBアニメスタイル
    Abura
    Abura 2015/02/16
    "池田宏、高畑勲、月岡貞夫という東映動画初期以来のベテラン勢を、学部の教室という場だけのことではあるが、そこから見送り切ってしまった、という感"
  • 第103回 300メートル四方の世界 | WEBアニメスタイル

    ●2014年12月7日(日曜) 3ヶ月ごとの定例になっているトークイベント「ここまで調べた『この世界の片隅に』」ももう5回目になった。 開場は12時、開演13時の予定なのだが、物販とかも含めて準備があるので、午前10時にスタジオでスタッフが集合して現地入り。 5回目といいつつ、大阪でもやっているし、広島の映画祭やアメリカのオタコンのワークショップでも同じようなことをやっているので、話し手として同じことの繰り返しにならないためにも、そろそろ「今回はこの話」というテーマを設けてやっていきたくなってきている。 『マイマイ新子』の上映イベントの頃から、冒頭でお客さんにたずねてみることにしているのだが、 「今回初めてご覧になる方?」 と今回もきいてみたら、来場者全体の数割の方が手を挙げた。少しずつだけど着実に広まってるんだなあ、と実感しつつ、次の質問。 「これまでに呉にいったことのある方?」 これは

    第103回 300メートル四方の世界 | WEBアニメスタイル
    Abura
    Abura 2014/12/08
    "実際の土地を、しかも当時の風景の写真を多く眺めながらたどってみると、そこを歩いていたはずのすずさんがまるで実在した人みたいに思えてくる"
  • 第96回 キリのない『世界』 | WEBアニメスタイル

    ●2014年9月28日(日) 昼13時より阿佐ヶ谷ロフトAで「ここまで調べた『この世界の片隅に』4」。映画を作るためにこんな感じでリサーチを進めていますよ、というチラ見せをするイベントだが、東京で開いたのはこれで4回目。広島と呉で何回か同じようなことやってきたことが原型になっていて、さらに大阪やボルチモアのオタコンでもやったので、すべて合わせるとどれくらいの回数になるのか、ちょっと記憶が定まらない。 それでいて、3ヶ月後の12月7日には「ここまで調べた『この世界の片隅に』5」がかねてから予定されているし、「6」もどうしようかという話が出つつある。 そんなにネタが無限にあるのかといわれると、もちろんそんなわけはないし、これまででも内容のダブりがあった。なのだが、まだ自分のハードディスクの中身を開ききっていないのもたしかで、しかも、あとで資料集みたいにまとめてとかにしにくいデータもいっぱいあ

    第96回 キリのない『世界』 | WEBアニメスタイル
    Abura
    Abura 2014/09/29
    "たぶん、『この世界の片隅に』の映画化という仕事では、どこまでいってもリサーチが追いかけてくるだろうという、予感ではなくて実感みたいなものが確実にある。"
  • 第87回 ふつうの人々の運命、ふつうの家々の運命 | WEBアニメスタイル

    「あまちゃん」以来すっかり習慣になってしまった毎朝の連ドラ視聴なのだが、再放送で観ている「カーネーション」の空襲の場面は久しぶりに堪えた。 朝ドラに典型的な、女性の一代記ものなのだが、シリーズのちょうどど真ん中に空襲から終戦までが描かれるようになっている。 このドラマは、自分たちが『この世界の片隅に』を手がけるようになった後で放送されてたのだが、点けたらいきなり戦時中の場面だったりしたので、なんだかTVの中でまでこの時代のものに追いかけられたくなくって、消してしまってそれっきりになっていた。 あらためて観直してみて、ここ数年の朝の連ドラの中でも出色の出来だということはわかったのだが、自分がいたたまれなくなってしまったのはそういうことと関係ないのかもしれない。ちっちゃな希望を心に秘めていたり、ごく当たり前に暮らしているただの人たちの頭の上に、焼夷弾や爆弾が降らせられるそのこと自体が我慢なら

    第87回 ふつうの人々の運命、ふつうの家々の運命 | WEBアニメスタイル
    Abura
    Abura 2014/07/12
    "「あまちゃん」以来すっかり習慣になってしまった毎朝の連ドラ視聴なのだが、再放送で観ている「カーネーション」の空襲の場面は久しぶりに堪えた"
  • 第22回 花を咲かせたい、という思い | WEBアニメスタイル

    そうしたあいだにも、短い仕事をいくつか手がけたりもしている。 ひとつは2012年の8月から9月にかけて作ったトヨタ自動車のコンセプト映像「約束への道」で、この頃は、『この世界の片隅に』の絵コンテもかなりできあがっていつつ、それを画面にしてゆくスタッフが揃っていなかった時期で、そのあいだを突いて急ごしらえの編成で1作ってしまおうというのだった。 この仕事を引き受けてきた丸山さんがこちらに振ってきつつ、添えた軽い条件は、 「いつもの片渕くんのキャラでやって」 というものだった。 「片渕くんは『アリーテ姫』みたいな『マイマイ新子』みたいなキャラクター・デザインで売ってゆけ」 いうのが丸山さんの考え方だった。なので、長年の相方である浦谷千恵さんにキャラクターのラフデザインを頼み込み、作画監督にはいつもは『GUNSLINGER GIRL.』などのクールなキャラクターを描く阿部恒くんにお願いした。片

    第22回 花を咲かせたい、という思い | WEBアニメスタイル
  • 第21回 それぞれ違う色だったはずの毎日 | WEBアニメスタイル

    呉のバスについてはもうひとつ悩みどころがある。 広島の古書店あき書房さんには、資料関係でひと方ならずお世話になっている。あまりにも「呉」「広島」関連の注文ばかりしていたので、そのうちに、 「呉関連でしたら、うちの方でこんな資料の復刻もしておりますが」 という案内までいただくようになってしまった。あき書房さんは、古書店でありながら、呉や広島の戦前の地図を復刻して発売しておられる。 そのあき書房さんに年末になって注文したが2012年12月も押し迫ったぎりぎりに届いた。昭和30年に呉市交通局が出したなのだが、手元に届いて、これはやはり取り寄せておいてよかったと思った。あるいは、こんな買わなきゃよかったと思った。 というのは、このの中で、戦災で被害を受けた呉市バスの各路線の戦後の復旧状況が述べられていたのだけれど、すずさんを載せようと思っていた辰川線のバスが戦災以前にすでに燃料規制のために

    第21回 それぞれ違う色だったはずの毎日 | WEBアニメスタイル
    Abura
    Abura 2013/02/04
    "そんなふうにこうのさんは、「戦時中」というのを、一色に染まったものとしてではなく、その中にいくつもの変化が訪れていたのだ、という視点を明確に携えた上で、「この世界の片隅に」という作品に挑んでいる"
  • 第13回 『生きている町』との触れ合い | WEBアニメスタイル

    ●2012年11月18日日曜日(836日目) 一転して晴れ。 ダマー映画祭での仕事は終わったのだが、まだまだ広島には用があった。 広島市を流れる川の基町河畔の環境の管理を自発的にやっておられるポップラ・ペアレンツ・クラブというボランティアグループがある。基町河畔というと、こうの史代さんの「夕凪の街」の主人公・皆実の家があったあのあたりのことだ。ここは今は中央公園の一部になり、芝生が広がっている。このグループの世話人である隆杉純子さんとの前からの約束で、雁木タクシーに乗せていただけることになっていた。 雁木タクシーというのは、広島の川面を小さな船で遊覧するものなのだが、これもNPOが運営している。船長のひとり三原進さんには、2012年5月に広島・呉から劇場アニメーション『この世界の片隅に』をご支援いただけそうな方々に集まっていただいた時に、すでに出席いただいていた。 三原船長のボートに中島

    第13回 『生きている町』との触れ合い | WEBアニメスタイル
  • 第9回 『この世界の片隅に』と65年の魔法 | WEBアニメスタイル

    というふうにいろいろと書いてきたように、今回の企画『この世界の片隅に』(こうの史代原作)の劇場アニメーション化は、前に作った『マイマイ新子と千年の魔法』と密接に結びついている。 何よりも『マイマイ新子と千年の魔法』では、「昭和30年の山口県防府市の片隅」という、一般の観客からしてみればまるでポピュラーではないところを舞台にとっておきながら、それが自分自身の子ども時代と近しいものであるように汲んでもらえることが多かったことが、ならばこの時に採った同じ手法を活かしてもう1やってみたい、というこちら側の気持ちにつながっていた。 昭和30年といえば、日は平和を取り戻しており、そこから東京五輪、大阪万博などを通りながら現在にまでつながってきている感もないではない。けれど、もう10年さかのぼってみたらどうだろう。様相は一変してしまう。そこにあるのは「戦時中」という断絶された時代なのだ。たった10年

    第9回 『この世界の片隅に』と65年の魔法 | WEBアニメスタイル
  • 第19回 1981年(昭和56年)「ジャンプ」の『Dr.スランプ アラレちゃん』と「サンデー」の『うる星やつら』 | WEBアニメスタイル

    第19回 1981年(昭和56年)「ジャンプ」の『Dr.スランプ アラレちゃん』と「サンデー」の『うる星やつら』 1981年は、鳥山明と高橋留美子という2大作家のアニメ時代が幕を開けた年である。 4月には、鳥山原作による『Dr.スランプ アラレちゃん』が放映開始。製作は東映動画で、プロデューサーの七條敬三、キャラデザの前田実、美術の浦田又治、シリーズディレクターの岡崎稔らは細心の注意を払い、アメコミ風の洗練された絵柄、とぼけたギャグなど、鳥山ワールドの映像再現に挑戦した。その結果、同作は流行語「んちゃ!」とともに、アラレちゃんブームを巻き起こすまでに大ヒット。掲載誌「週刊少年ジャンプ」も驚異的に売り上げを伸ばし、集英社がTVアニメと原作連載との相乗効果を戦略的に指向する出発点ともなった。 そして10月からは、高橋が小学館「週刊少年サンデー」に連載中の『うる星やつら』がスタート。実制作はスタ

    第19回 1981年(昭和56年)「ジャンプ」の『Dr.スランプ アラレちゃん』と「サンデー」の『うる星やつら』 | WEBアニメスタイル
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