南米チリに建設中の米国立天文台の名称として、暗黒物質の存在を観測によって裏付けた女性天文学者、ヴェラ・C・ルービン博士の名前がつけられることが決まった。女性科学者の名前が米国立の天文台に冠されるのは初めてとなる。 アリゾナ州のキットピーク国立天文台で2.1メートル望遠鏡を操作するヴェラ・C・ルービン博士。Credit: NOAO/AURA/NSF大型シノプティック・サーベイ望遠鏡(Large Synoptic Survey Telescope:LSST)は、ルービン博士の名前から「Vera C. Rubin Observatory(ヴェラ・C・ルービン天文台)」になる。略称は「Rubin Observatory(ルービン天文台)」または「VRO」となる。 ヴェラ・C・ルービン博士は、1923年生まれの米国人天文学者。プリンストン研究所で博士号取得を志したものの、女性であったために研究所に入
7月の星空情報・天文現象(木星と土星が見頃/夏の大三角/七夕/月の暦/部分月食(西日本)) - 国立天文台、YouTube 迂闊にも気づいていなかったのだけれど、国立天文台のYouTubeチャンネルは、「2019年6月の星空情報・天文現象(月と木星の接近/春の大三角/月の暦)」(国立天文台、YouTube) から、月ごとの星空情報を配信し始めたみたいだ。この手の案内で先行するSpace Telescope Science Institute - YouTube やJPLのWhat's UP Skywatchingシリーズ*1みたいなものと比べると今のところ内容的に見劣りしていないとは云えないけれど、今後には期待したいところ。 期待の存在を具体的に示すためには、やはり再生回数を増やすことが不可欠。というわけで、この手の話題に多少なりとも関心がおありの方は国立天文台 - YouTube 、サブ
「ハッブルの法則」の名称変更が承認された。これからは「ハッブル・ルメートルの法則」となる。では、ルメートルとは何者か? なぜいまに至るまで名前が忘れられてきたのか? そこには根深い「宗教と科学」の葛藤が背景にあった。 続々重版出来、話題の書『科学者はなぜ神を信じるのか』より秘史を紹介する──。 「ハッブルの法則」の名称が変更される! 人類が発見した宇宙についてのさまざまな法則の中で、おそらく最も有名なのが「ハッブルの法則」だろう。 このサイトの読者ならご存じの方も多いと思うが、ひとことでいえばこの法則は、宇宙が膨張していることを示すものである。 夜空に光る星と星の間の距離を正確に観測すると、時間がたつにつれてどんどん距離が大きくなっていく。つまり、お互いに遠ざかっている。そして遠方にある星ほど、遠ざかる速度は大きい。 よく説明に使われるたとえ話は、「星に見立てた点を表面に打った風船をふくら
カロライン・ルクリーシア・ハーシェル(Caroline Lucretia Herschel、1750年3月16日 - 1848年1月9日)は、ドイツ生まれでイギリスで活躍した天文学者である。ウィリアム・ハーシェルの妹であり[1]、兄の助手として天文観測を行い、自らもハーシェル・リゴレー彗星などを発見した[2]。名前の読みは、ドイツ語ではカロリーネ・ルクレティア・ヘルシェルとなる。ジョン・ハーシェルの叔母にあたる[3]。 生涯[編集] 幼少期[編集] 1750年、ハノーファーで[4]下位中産階級の一家の第8子、4女カロリーネとして生まれた[5]。父イーザークは庭師の息子から身を起こし、軍楽隊の常任音楽家となった[6]。自然哲学や数学、天文学に興味を持ち、息子たちにも伝えようとした[6]。カロラインは幼い頃父に連れられ星空を見に行き、生まれて初めて彗星を見た[5]。5歳の時天然痘にかかり、生き
今日の技術では太陽系外惑星の表面を観測することなど夢物語であるが、太陽を「重力レンズ」として用いることで、全長数百天文単位にも上る超巨大な望遠鏡を作り出し観測するという途方もない案が考えられているようである(NEWS PICKSの記事、MIT Technology Reviewの元記事)。 光が天体の重力により曲げられて生じる「重力レンズ」はブラックホールや銀河といった超巨大な天体でよく知られる現象であるが、太陽においてもわずかながら発生している。そこで、太陽の重力レンズの焦点となる太陽から550天文単位の位置に望遠鏡を設置することで、かつてない規模の超巨大な望遠鏡を作り上げることができるということである。この望遠鏡の性能は素晴らしく、すべてが順調に進めば光の強度は10万倍にもなり、地球から35光年離れた太陽系外惑星の表面を1kmの解像度で観測することが可能になるという。 もちろん実現のた
大阪市立科学館・天文セクションより ・プラネタリウム投影番組の予告編 ・科学館の宇宙関係のイベントのオンライン中継Welcome to the official Osaka Science Museum YouTube channel.On this Channel you will find our Plane...
小惑星の形を調べる小倉高(北九州市小倉北区)科学部の研究が評価され、小惑星の一つにこのほど「Kokura(コクラ)」の名が付けられた。生徒たちは「先輩たちの時代から続く取り組みが、星の名前に結びついた」と喜ぶ。今月には全国高校総合文化祭などで研究成果を発表したほか、来年5月に米国で開かれる高校生対象の科学フェアへの出場も目指している。 小惑星の多くは直径が小さく、地上の望遠鏡では形状を観察できない。このため、同部では05年から自転によって周期的に変わる小惑星の明るさをグラフ化した「ライトカーブ」を基に形状を割り出す研究を続けている。 生徒たちは、粘土で作った小惑星の模型に光をあててライトカーブを測定。実際の観測データに近づくように調整を繰り返して、これまでに五つの小惑星の推定モデルを作った。 同部は5月、これまでの研究成果を新潟市であった国際会議で発表。会議参加の記念にと、米国アリゾナ州に
【2011年3月8日 PNAS】 南極で発見された始原的な隕石から多量のアンモニアが発生することがわかった。これは、地球で生命が誕生するときに必要な形の窒素の供給源として大きな役割を果たしていた可能性もあり、生命誕生の条件に隕石が大きな影響を与えていたことを示唆している。 小惑星から飛来してきた隕石のうち炭素質に富んでいる「炭素質コンドライト」と呼ばれる隕石には、アミノ酸をはじめとして様々な有機物が発見されている。この有機物の存在から、また時には形状の類似性から、生命の起源となった物質や生命そのものも宇宙からやってきたと主張する人もおり、議論が行われている。 このような有機物の分析は隕石を用いて行われることが多く、炭素質コンドライトの中でも「CRコンドライト」(注1)と分類される隕石にはアラニンやグリシンのような水溶性の有機物が多量に存在していることがわかっている。 CRコンドライトに分類
ブラックホールが銀河を生む? 米国天文学会で新報告 2009年1月 9日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Clara Moskowitz Image Credit: NASA/JPL-Caltech ほぼすべての銀河の中心部には、あらゆる物を飲み込む超巨大質量のブラックホールが潜んでいる。そして、新たな研究によると、銀河を生み出したのはこのブラックホールである可能性があるという。これこそが、長年にわたる天文学上の「ニワトリが先か卵が先か」の議論に対する答えとなるかもしれない。 [数多くの銀河の中心部に、太陽の数百万倍から数十億倍という大質量のブラックホールが存在することは、1990年代から確認されている] 今回の研究で、天文学者らは数々の銀河を観測してその内部に渦を巻くガスの動きを測定することで、銀河とその内部にあるブラックホールの質量の計測に成功した。その結
遅くなりましたが年始の挨拶を申し上げます。 2005年は国際物理年、2008年は国際惑星地球年ときて、今年2009年は国際天文年だそうだ。 今から400年前の1609年、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイは自作の天体望遠鏡による世界初の天体観測を行った。 現代の天文学において天体望遠鏡が担っている役割の重さを考えるだけでも、この年がどれほどの重量を帯びているか容易に理解できることだろう。まさに、1609年は天文学の歴史をまっぷたつに切断する大ナタであった。 天体観測の歴史は記録に残っているものだけで3万年前の洞窟*1、文明のはるか以前の氷河期までさかのぼる。それから1609年にいたるまでの数万年間、暦法や航海術あるいは占術・宗教儀礼といった様々な用途で天体観測は行われてきた。 しかし、それらはもっぱら人間の裸眼視力に頼ったものであった。原動力の歴史でいうなら、水車や家畜どころかテコや車輪
【4月16日 AFP】地球に最接近する小惑星アポフィス(Apophis)が地球に衝突する確率について、ドイツ人の13歳の少年が米航空宇宙局(NASA)の計算の誤りを指摘し修正した。 15日の地元紙によると、NASAは以前この確率を「4万5000分の1」とはじき出していたが、ニコ・マルクワルト(Nico Marquardt)君はアポフィスが人工衛星と衝突した場合の影響も含めて計算した結果、「450分の1」というはるかに高い確率を算出した。これについて欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)は、ニコ君の数字の方が正しいとの判定を下したのだ。 ニコ君は、2029年4月13日にアポフィスが接近する際、地球を周回する4万基の人工衛星のうちの1基または複数と衝突するリスクを考慮に入れた。人工衛星は秒速3.07キロ、高度3万5880キロの周回軌道に載っているが、アポフィスは高度
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