暖かくなると心地よい潮風に足取り軽く、海辺の散策を楽しむ人も少なくない。今年3月、そんな穏やかな一時を過ごそうと、あるカナダ人女性も夫ら3人と太平洋に面した港の防波堤を訪れていた。ところが、そこで彼女は厳しい自然の競争を目の当たりにすることになる。目の前で繰り広げられていたのは、タコがカモメを丸飲みするシーンだった――。 カナダ放送局CBCやカナダ紙ナショナル・ポストなどによると、驚きの光景に遭遇したのは、カナダ南西部にある太平洋沿いの街ラングフォードで暮らすジンジャー・モルノーさん。3月24日、彼女は夫と自分の兄弟の3人で、自宅近くの防波堤を散策していた。そこはダイバーたちには知られたスポットという海の名所。広がる海を眺めながら、3人は防波堤の上を歩いていた。 ところが、3人の穏やかな時間は突如破られることになる。話をしながら海へ目を向けたモルノーさんは、1羽のカモメが水面に止まり「水中
確かにそのことを考えたこともなかった。 生物学者の間ですら事情はほとんど同じだったという。 魚はヒトと形態も棲息方法も全く異なり、表情も変化せず、声も出さないように思える。 だから「魚は痛みを感じるか」と問われた時、意表を突かれた思いがするのだ。 イギリスの魚類学者が書いた本書によれば、 痛みを与える事象に神経系が反射する無意識的な段階と、 脳が痛みに気づき、苦しむ意識的な段階の2つがあって初めて「痛みを感じる」と言えるのだという。 結論を言えば、マスを使った観察、実験、検証によって 〈魚には痛みや苦しみを感じる能力が備わっていることを示す数多くの証拠〉 が見つかり、 〈その能力は、ヒトの新生児や早産児以上〉 であることが判明したというのだ。 この事実は驚くべき事であると同時に、厄介な問題を孕んでいる。 〈ある動物に痛みのために苦しむ能力があると認めれば、 その動物
印刷 魚が海水から取り込んだ放射性セシウムを体外に出す仕組みを、東京大の金子豊二教授(魚類生理学)らが突き止めた。エラにその出口があり、出口をつくる遺伝子もわかった。魚からセシウムを早く取り除くのに応用できるという。 体に取り込まれた放射性セシウムは徐々に排出され、海の魚の場合は約50日で半減することが知られている。それがどのように排出されているのかは、わかっていなかった。 金子教授らは、セシウムはカリウムと性質がよく似ているため、同じ経路をたどると考えられることに着目し、モザンビークティラピアという魚で調べた。その結果、体内の余分な塩分を排出するエラの「塩類細胞」からカリウムが出ていることを確かめた。 購読されている方は、続きをご覧いただけます購読されている方は、以下のような関連記事も読めます。申し込みはこちらセシウム、コメは水から吸収? 東大水耕栽培実験 福島肥満の原因遺伝子発見
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