UK Study Links COVID With Drop in Reasoning Abilities, Problem Solving <頭の副作用は「ブレインフォグ」だけじゃない。論理的思考や問題解決など高次の能力低下と感染歴に相関がみられた> 新型コロナウイルスに感染した人は、論理的思考能力や問題解決能力が低下する可能性がある――医学雑誌「ランセット」に、こんな研究報告が掲載された。 研究では、イギリスで行われた認知能力テスト「グレート・ブリテン・インテリジェンス・テスト(GBIT)」に参加した人々のデータを検証。まず、2020年1月から12月の間にGBITを受けた8万1337人のデータを基に、性別や民族、第一言語や居住国、職業的地位や収入別の平均スコアを算出。その後、その平均スコアと新型コロナウイルスの感染歴がある人とない人のスコアを比較検証した。受験者のうち、新型コロナウイル
アルツハイマー病は妻の記憶と人生を奪い,私たち家族を苦しめた。私たちにそれを止められる手立てはなかった。医学にも――。 自分の愛する家族がアルツハイマー病になったとき,記憶の問題に直面するのは患者本人だけではないことを,私は身をもって知った。 家族の記憶に残るのは,生き生きとして創造性にあふれた快活なその人だろうか,あるいはもはや私たちのことを認識できず介護施設のベッドに横たわってあえいでいる人だろうか? 互いに身も心もひとつにして胸躍る出来事を共有できた愛しい人だろうか,それとも言葉を結ぶことができずトイレの場所もわからなくなってしまった人だろうか? 自分の愛した人が,その心臓が止まる何年も前に実質的に死んでいるという現実のなかで,私たちはどう生きればよいのか? アルツハイマー病の恐ろしさは,悲惨さ以外のすべてを奪ってしまうように思える。私はいま,アルツハイマー病になる前のキャロルとの生
糖尿病になると記憶にかかわる脳の海馬という部分の萎縮が進むことが、福岡県久山町の住民を対象とした九州大チームの研究で示された。海馬の萎縮は認知症患者の脳でもよく観察されており、チームは「糖尿病の人は、認知症を発症していなくても脳の異変が始まっている可能性がある」と指摘する。 久山町では九大が長期的な疫学調査を実施しており、糖尿病の人はそうでない人に比べて認知症のリスクが2倍ほど高まるとの結果が出ている。今回は実際に脳がダメージを受けていることを示す内容で、米国で14日まであった米糖尿病学会で発表した。 町内に住む65歳以上の人を対象に頭部のMRIで脳の容積を測定し、糖尿病の有無との関係を調べた。1238人が参加し、うち286人が糖尿病だった。 脳の大きさには個人差があるため、「頭蓋骨(ずがいこつ)の内側の容積に占める脳の容積の割合」を指標に、脳の縮み具合を評価。年齢差などが影響しないよう統
要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター理研-MIT神経回路遺伝学研究センターの利根川進センター長らの研究チーム※は、アルツハイマー病モデルマウス(ADマウス)[1]の失われた記憶を、光遺伝学[2]を用いて人為的に復元することに成功し、このモデルマウスで記憶を思い出せなくなるメカニズムの一端を解明しました。 アルツハイマー病(AD)は、物忘れなどの記憶障害から始まり、徐々に認知機能全般が低下する病気で、世界で4,750万人と推定されている認知症患者のうちADは7割程度を占めています注1)。ADでは、記憶の形成、保存、想起に重要な海馬の周辺で神経細胞の変性が始まることから、海馬の異常が記憶障害を引き起こす可能性が指摘されていました。しかしAD初期における記憶障害の原因が、記憶を新しく形成できないためなのか、それとも形成された記憶を正しく思い出せないためなのか、そのメカニズムは全く不明
(CNN) 中年期の運動能力の低さと、年を取ってからの脳の萎縮には関係があるという調査結果が、このほど神経学会誌のオンライン版に発表された。 脳は年を取ると萎縮して認知機能を低下させ、認知症につながることもある。しかし研究チームによれば、運動によって脳の萎縮や認知機能の低下を食い止められる可能性があるという。 米ボストン大学などの研究チームは、認知症や心疾患のない平均年齢40歳の約1500人にランニングマシンで運動してもらうテストを実施し、20年後に再度テストを行って、脳の状態を磁気共鳴断層撮影(MRI)装置で調べた。 その結果、20年後、ランニングマシンの運動成績が良くなかった人は、脳が萎縮していることが分かった。
【中村通子】疲れると現れる「口唇ヘルペス」の原因である単純ヘルペスウイルスが、アルツハイマー病発症に関わっていることが慈恵医大の研究で分かった。症状が出る前に診断できる検査法開発につながる可能性がある。10日から神戸市で始まる日本ウイルス学会で発表する。 単純ヘルペスウイルスは、感染すると脳から顔面につながる三叉(さんさ)神経にすみつく。50歳以上では感染率が7割を超す。普段はおとなしいが、過労や過度なストレスで再活性化し、口の周りに水ぶくれをつくる。アルツハイマー病との関係が疑われていたが、はっきりしていなかった。
先週、肥満の人の脳は16歳、過体重の人の脳を8歳、普通の人よりも年を取っているという研究結果についての報道が英語メディアで大量に流れた。これらの報道を幾つか見て、もっとも良いと思えた、2009年8月27日付のPittsburgh Post-GazetteのDavid TRempletonによる記事を紹介する。なお、この記事は同日にSeattle Timesにも転載されている:Obesity can inflict big toll on brain 肥満は脳に大きな負担を強いる可能性がある Study shows weight can increase risk of dementia in elderly 研究は、体重が老人の認知症のリスクを高める可能性があることを示す。 By DAVID TEMPLETON, Pittsburgh Post-Gazette (2009/08/27) [
35時間無睡眠のサルも元気に――脳内ホルモンを鼻内にスプレー 2008年1月 8日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (2) Alexis Madrigal 脳内ホルモン『オレキシンA』を鼻内噴霧すると、睡眠不足のサルを覚醒させる効果がある。オレキシンAには目立った副作用もなく、新しい眠気覚ましとして期待できるかもしれない。 Photo: Flickr/Mayr コーヒーはもう飲み飽きたという多くの人たちにとって、これは夢のような話だ。米国防総省の国防高等研究計画庁(DARPA)から資金提供を受けた研究チームが、眠気を撃退する薬を見つけたかもしれない。 脳内で自然分泌されるホルモン『オレキシンA』を含む鼻内噴霧薬を使うと、サルの睡眠不足が解消され、認知能力テストにおいて、睡眠の足りているサルと同程度の結果を記録したというのだ。 睡眠を30〜36時間取らせずにおいたサルた
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