熊本県南阿蘇村は長引く避難生活を改善するため、村内など6カ所の宿泊観光施設を二次避難所として活用する。そのうちの一つ、ドーム形の客室が特徴の阿蘇ファームランドでは、受け入れ準備に追われている。 本震のあった4月16日、約450棟ある発泡ポリスチレンを構造材としたドーム形の客室は一つも壊れず、約170人の宿泊客も全員無事だった。だが、レストランや売店など他の建物や通路に被害があり、一時休業を強いられている。そんな中、温泉施設をいち早く復旧させ、避難している人たち向けに4月30日から無料開放した。 担当者は「丸い形状で癒やされ、少しでも安らぎを感じてもらえればうれしいです」と話している。(金子淳)