人と科学に関するagrisearchのブックマーク (162)

  • 書評 「進化が同性愛を用意した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化が同性愛を用意した: ジェンダーの生物学 作者:坂口 菊恵創元社Amazon 書は進化心理学者坂口菊恵による同性愛を扱った一冊.坂口は進化心理学的に性淘汰産物としてのヒトの行動性差,個人差について探究し,その後その至近要因にも踏み込んで内分泌行動の研究も行ってきた研究者だ.単著としてはナンパや痴漢のされやすさの個人差に関する「ナンパを科学する」に続く2冊目ということになる. 書は同性愛を科学的に考察するものだが,まず同性愛行動そのものが複雑で多層的な側面を持つこと,またラディカルなフェミニズムや社会正義運動の吹き荒れる昨今,同性愛はなかなか社会的に微妙なテーマとなっていること,さらに(環境要因として)同性愛の社会史や文化史まで視野に入れていることから,かなり複雑で込み入った構成となっている. Part 1 同性愛でいっぱいの地球 第1章では動物界に同性愛行動がありふれていることが強

    書評 「進化が同性愛を用意した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 『励起 仁科芳雄と日本の現代物理学 上・下』伊藤憲二著(みすず書房) 上5940円、下6600円

    【読売新聞】 「日の現代物理学の父」と呼ばれる仁科芳雄の新たな評伝が出ました。戦時中、陸軍の原爆開発に協力したと言われてきましたが真実はどうだったかという点はもちろん、科学の発展に果たした仁科の役割や科学と社会のあるべき関係など、

    『励起 仁科芳雄と日本の現代物理学 上・下』伊藤憲二著(みすず書房) 上5940円、下6600円
  • 「人間は脳の10%しか使っていない」という言説は本当なのか?

    「通常時の人間は脳の10%しか使っていない」という言説は古くから用いられており、いざとなれば人間は隠された脳の力を解放できると信じている人もいるはず。この言説について現代の神経科学者らはどう考えているのかを、科学系メディアのLive Scienceがまとめています。 Do we really use only 10% of our brains? | Live Science https://www.livescience.com/health/neuroscience/do-we-really-use-only-10-of-our-brains 「人間は脳の10%しか使っていない」という言説が世に知られるようになったのは、1936年に出版されたデール・カーネギーの自己啓発「人を動かす」の序文に、作家のローウェル・トーマスが「ハーバード大学のウィリアム・ジェームズ教授はかつて、平均的な人

    「人間は脳の10%しか使っていない」という言説は本当なのか?
    agrisearch
    agrisearch 2023/08/09
    「私たちは常に脳をすべて使っています」
  • 高齢出産のためにサルは成長し続ける―ヒトの出産進化の解明にむけて―

    ヒトとは異なり、サルには基的に閉経はなく、死ぬまで子供を産み続けます。森直記 理学研究科准教授、川田美風 同助教、富澤佑真 同博士課程学生、西村剛 ヒト行動進化研究センター准教授、兼子明久 同技術職員からなる研究グループは、日人に馴染み深いニホンザルをCT撮像し、赤ん坊から高齢期まで、出産の要である骨盤の形態変化を詳細に分析しました。その結果、ニホンザルのメスでは骨盤形態がオトナになっても成長期のように変化し続け、高齢になるほど、産道の前後径が約10%大きい、より出産に適した骨盤になることを発見しました。サルは死ぬまで出産を続けられるものの、高齢になるとホルモンバランスの変化などにより出産のリスクが高くなるといわれています。高齢期に至るまで骨盤形態が変化し続けるのは、加齢による出産リスクの上昇を緩和するためだと考えられます。メスが出産のためにオトナになっても身体的な「成長」を続けると

    高齢出産のためにサルは成長し続ける―ヒトの出産進化の解明にむけて―
  • 人間は無音を「聞く」ことができるかもしれないという研究結果が示される

    同じ長さの音であっても、2つの短いビープ音の連続より、長い1つのビープ音の方が長く再生されたと感じる「ワン・イズ・モア・イリュージョン」と呼ばれる錯覚を応用し、1000人を対象とした調査で、実際に聞こえる音と同様に、無音でも時間の感覚がゆがむことをジョンズホプキンス大学のイアン・フィリップス氏らの研究チームが報告しています。 The perception of silence | PNAS https://doi.org/10.1073/pnas.2301463120 Echoes of Absence: Study Suggests We Can 'Hear' Silence - Neuroscience News https://neurosciencenews.com/hearing-silence-23610/ Silence can be 'heard', can distort

    人間は無音を「聞く」ことができるかもしれないという研究結果が示される
  • 縮れた髪の毛は初期人類の脳が大きくなるのに有利だった? 研究

    人間の頭部に毛髪が生えている理由をめぐっては昔から論争があり、科学者の見解は一致していない。最新の研究により、強く縮れた髪の毛は、ヒト族の祖先を進化的に有利にしていた可能性があることが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY REBECCA HALE, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 2023年6月6日付けで学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された論文によると、縮毛は人間の進化において脳が大きくなるうえで有利にはたらいた可能性があるという。 「脳は大きくて熱に弱い器官ですが、発熱量も多いのです」と、論文の筆頭著者であり米ペンシルベニア州立大学の生物人類学の博士研究員であるティナ・ラシーシ氏は説明する。「私たちは、進化においてこの点は重要なのではないかと考えました。脳のサイズが大きくなっていく時期には、頭部の温度調節が特に重要だったのではないでしょうか

    縮れた髪の毛は初期人類の脳が大きくなるのに有利だった? 研究
  • 蚊が好む人の匂いを特定、石鹸で洗うと引き寄せる場合も、研究

    走査電子顕微鏡で撮影したメスのガンビエハマダラカのカラー化画像。人間の血を吸って膨れ上がった腹部が確認できる。メスはオスより触覚の毛が少ないことで見分けられる。緑色の複眼の下に伸びる赤い管は口吻(こうふん)で、皮膚に突き刺して血を吸うための吻針(ふんしん)と呼ばれる器官がある。(MICROGRAPH BY DR TONY BRAIN, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 米カリフォルニア州立大学サクラメント校の英語学准教授キム・ザリンスさんは、大いに蚊に好かれている。ザリンスさんがあまりにも蚊を引き寄せるため、18歳の息子は、屋外に出る際に彼女を誘うほどだ。なぜなら、母親がおとりとなって「自分は安全を確保できるのを知っているから」だと、ザリンスさんは言う。 ザリンスさんのような人々の存在は、何がこの吸血動物を引き寄せているのかを科学的に特定するうえで役に立つ。 「蚊は人間を感知す

    蚊が好む人の匂いを特定、石鹸で洗うと引き寄せる場合も、研究
    agrisearch
    agrisearch 2023/06/22
    「しかし、蚊から身を守るうえで最も効果が高いのは、ディート(DEET)のような定番の虫除け成分であり、蚊が媒介する病気が流行している地域に行く場合にはこれを使用するよう専門家は勧めている」
  • 進化生物学者「以前は右派の宗教かぶれに叩かれていたが、今は左派の 政治的正しさ に叩かれている。もはやメンデルすら許されない…」

    藤栄道彦 @michihikofujiei 遺伝も性別もタブー… 進化生物学者が危惧する「左派からの科学への攻撃」 | ダーウィンもメンデルも“キャンセル”されてしまうのか | クーリエ・ジャポン courrier.jp/news/archives/… 当に憂慮すべき事態。 てか、これが21 世紀の話とは思えん。 2023-06-18 02:39:51 リンク クーリエ・ジャポン 遺伝も性別もタブー… 進化生物学者が危惧する「左派からの科学への攻撃」 | ダーウィンもメンデルも“キャンセル”されてしまうのか 米国の生物学者で進化論の大家、ジェリー・コインは愛してやまないショウジョウバエの研究と同時に、人類の分析も厭わ 116 users 112

    進化生物学者「以前は右派の宗教かぶれに叩かれていたが、今は左派の 政治的正しさ に叩かれている。もはやメンデルすら許されない…」
    agrisearch
    agrisearch 2023/06/18
    「科学と道徳を分けるのは基本的なリテラシーですよ。科学的事実には「不道徳」なことがいくらでもある」…その上で、科学的事実と道徳とを両立させる議論をあきらめてはいけない。
  • 背景をぼかしただけでなんでミニチュア写真に見えてしまうか? - ナゾロジー

    写真撮影のテクニックの1つに、背景をぼかすことでリアルな景色をまるでジオラマのように見せるものがあります。 例えば、この方法を使うと実際の列車を映した写真が、まるで鉄道模型のように見えてしまいます。 これは脳の錯覚を利用していますが、その錯覚はどのようなメカニズムで起きているのでしょうか? イギリスのアストン大学(Aston University)健康生命科学部に所属するダニエル・ベイカー氏ら研究チームは、ぼかし加工で人々の脳が簡単に騙される錯覚する原因を考察しました。 研究の詳細は、2023年5月8日付の科学誌『PLoS ONE』に掲載されました。 New research sheds light on how human vision perceives scale https://www.aston.ac.uk/latest-news/new-research-sheds-light

    背景をぼかしただけでなんでミニチュア写真に見えてしまうか? - ナゾロジー
    agrisearch
    agrisearch 2023/05/29
    「つまり、「列車が非常に小さいので、目の前にあっても姿全体を捉えることができ、遠くの背景はぼやけている」と瞬時に感じてしまう」
  • 初期人類と交雑した未知の種「ゴースト」などいなかった、新説

    ホモ・サピエンスの遺伝的多様性をたどっていくと、アフリカからの大移動のはるか以前までさかのぼることができ、これらの多様性はどこから来たのかという謎が出てくる。 (PHOTOGRAPH BY REMI BENALI, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 人類進化の歴史の糸は複雑に絡まり合っている。初期人類の集団は、拡大し、移動し、互いに出会っては、ときに分岐し、ときに混ざり合っていたからだ。この糸を解きほぐすのは簡単ではないが、科学者たちは近年、現代人に見られる遺伝的多様性を利用して、過去にさかのぼることでモデルを改良してきた。 それでも科学者たちは、現代人にホモ族の共通祖先が枝分かれした時期よりはるかに古い遺伝的な要素があるという問題にぶつかっていた。一部の科学者は、ホモ・サピエンスがユーラシア大陸でネアンデルタール人やデニソワ人と交雑していたことを示す最近の証拠に触発され

    初期人類と交雑した未知の種「ゴースト」などいなかった、新説
  • 書評 「進化心理学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化心理学 (放送大学教材) 作者:大坪 庸介放送大学教育振興会Amazon 書は進化心理学者大坪庸介の手になる進化心理学の教科書だ.今2023年度から放送大学で「進化心理学」が開講され,その教材として出版されたものだ.放送大学なら(BS視聴環境があれば)誰でも視聴でき,このようにテキストも出版されているので,初学者にとってはとてもうれしい学習環境になったというべきだろう. 冒頭の「まえがき」でいきなり,「進化心理学について学びすぎないようにしてください」とあって驚かされるが,教科書に書いてあることを鵜呑みにするのではなく自分で考えることによって理解が深まるのだという趣旨のようだ.そして進化心理学は「進化・適応」という大原則から統一的な理解が得られるという面白さがあること,進化的な説明が現代の倫理観とかけ離れたものであることが多く,誤謬のリスクがある反面,価値中立的に事実を評価することに

    書評 「進化心理学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 目の特性:「緑は何を混ぜても緑だから永遠の色」から科学視点

    TAKUYA YONEZAWA | 画家 @takuyanokaiga 高校の頃友人に言われた「緑は何を混ぜても緑だから永遠の色なんだ」という言葉が記憶に残っている。色は色でしかなかったぼくにとって、緑に「永遠性」を見出した友人の感性が素敵だと思ったし、うらやましかった。それまでなんとなく決めていた色や形の「意味」を考えるきっかけになった体験でした pic.twitter.com/eQq6RYWAPD 2022-02-25 17:03:53

    目の特性:「緑は何を混ぜても緑だから永遠の色」から科学視点
    agrisearch
    agrisearch 2023/02/28
    「もともと緑なら、マクアダムの楕円が大きいので多少移動しても緑だが、もともと赤や青だと、少し移動しただけで別の色になってしまう。」
  • 「ドキッ!」とした瞬間に「スローモーションに見える」は本当だった! - ナゾロジー

    一目惚れをしたときや車に轢かれかけたときなど、生きていれば「ドキッ!」とする瞬間に出くわすことがあります。 その際、周りの動きがスローモーションに感じられたことはないでしょうか? こうした強い感情反応による時間知覚の変化は、過去の心理研究においてよく報告されている事象でした。 千葉⼤学⼤学院の研究チームは今回、この事象を科学的に検証すべく、さまざまな表情の顔写真によって生じる感情反応が視覚の時間精度(短時間に処理できる能⼒)に及ぼす影響を調査。 その結果、強度の感情反応が生じたときにのみ物事がスローモーションに見えることが確認されたのです。 研究の詳細は、2023年2月9日付で知覚研究の国際オンラインジャーナル誌『i-Perception』に掲載されています。

    「ドキッ!」とした瞬間に「スローモーションに見える」は本当だった! - ナゾロジー
    agrisearch
    agrisearch 2023/02/17
    「被験者は「怒り・恐怖・喜び」の条件で「無表情」のときより、短時間でも彩度低下に気づくことができました。」
  • なんで一卵性双生児でも違う部分があるの?→加納純子|素朴な疑問vs東大 | 東京大学

    同じ受精卵から生まれる一卵性双生児では、理論上、遺伝情報を担うDNA(デオキシリボ核酸)の配列が同じです。それなのに、体質が違ったり違う病気になったり見かけが少し違ったりするのはなぜでしょう。簡単に思い浮かぶ理由は、日々の暮らし方が同じではないからです。べ物、運動量、睡眠時間などの違いによって、体で作られる物質の種類や量が違ってくるでしょう。そしてDNAに関して言えば、生を受けてから少しずつDNAの配列が変化するからです。例えば、紫外線を浴びすぎて癌になるように、健康に重要な遺伝子のDNAに傷がついて病気になることが知られています。 しかし、一卵性双生児の違いをもたらす原因はそれだけではありません。意外と知られていませんが、生物にとってはDNAの配列に加えて、DNAの折り畳まれ方も重要なのです。実は、DNAの鎖はまっすぐ伸びているのではなく、いろいろな折り畳まれ方をしています。この折り畳

    なんで一卵性双生児でも違う部分があるの?→加納純子|素朴な疑問vs東大 | 東京大学
  • 研究室に行ってみた。東京大学 色覚の進化 河村正二 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    わたしたちの視覚には「色」がある。だから、色があるのは当たり前と思うかもしれないけれど、色覚を持たない動物も多い。なぜわたしたちには色覚があり、どのように進化してきたのか。魚類から霊長類まで、広く深く色覚を追究している河村正二先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=内海裕之)

    研究室に行ってみた。東京大学 色覚の進化 河村正二 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    agrisearch
    agrisearch 2022/12/02
    2016/2/1-8
  • ヒトの体の水の代謝回転量を予測する式を世界で初めて発明 ~23カ国5604人を対象とした国際共同調査の結果から~

    ホーム > 国立健康・栄養研究所(NIHN)のお知らせ > ヒトの体の水の代謝回転量を予測する式を世界で初めて発明 ~23カ国5604人を対象とした国際共同調査の結果から~ 国立健康・栄養研究所(NIHN)のお知らせ 2022年11月25日 【概要】 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(大阪府茨木市、理事長・中村祐輔)(以下「NIBIOHN」という。))身体活動研究部の山田陽介室長、吉田司研究員は、早稲田大学宮地元彦教授、渡邉大輝助教、京都先端科学大学木村みさか客員研究員、筑波大学下山寛之助教、米国・英国・中国・オランダ等の研究機関の研究者と共同して、23カ国に住む生後8日の乳児から96歳の高齢者までの男女計5604名について安定同位体を用いた調査を行い、ヒトの体における1日の水分の出入り(以下「水の代謝回転」という。)を予測する式を世界で初めて発明しました。この研究成果は日時間

    ヒトの体の水の代謝回転量を予測する式を世界で初めて発明 ~23カ国5604人を対象とした国際共同調査の結果から~
    agrisearch
    agrisearch 2022/11/26
    「本研究で得られた予測式は、各国における災害や有事の際の飲料水や食糧の確保の戦略立案や、世界における人口増加や気候の変動による水不足の予測モデル構築に役立つものと考えられます」
  • 『コード・ブレーカー』生命科学の最前線を描く話題作 - HONZ

    ぼちぼち年末だというのに、年内に読み切れるのか途方に暮れるくらい注目のノンフィクションが目白押しである。その中でひとつだけ選べと言われたらこのを推す。書はなにをおいても読むべき傑作だ。 なにしろ当代随一のノンフィクション作家、ウォルター・アイザックソンの最新作である。アイザックソンはこれまで、スティーブ・ジョブズやレオナルド・ダ・ヴィンチ、アルベルト・アインシュタインなど、世界を変える革新的な仕事をした人物を描いてきた。彼が今回主人公に選んだのは、DNAを書き換える技術を開発し、ノーベル化学賞を受賞した女性科学者、ジェニファー・ダウドナである。 多様な読み方ができることは傑作の条件のひとつだ。書もさまざまなテーマを扱っている。メインは、生命科学の分野で現在も進行中の熱い革命である。論文の掲載や特許をめぐる激しい競争、成功と名声への渇望、ライバルへの攻撃、仲間との友情といった、キー・プ

    『コード・ブレーカー』生命科学の最前線を描く話題作 - HONZ
    agrisearch
    agrisearch 2022/11/22
    「彼が今回主人公に選んだのは、DNAを書き換える技術を開発し、ノーベル化学賞を受賞した女性科学者、ジェニファー・ダウドナである」
  • 訳書情報 「親切の人類史」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    親切の人類史――ヒトはいかにして利他の心を獲得したか 作者:マイケル・E・マカローみすず書房Amazon 以前私が書評した「The Kindness of Strangers」が「親切の人類史」という邦題で12月に邦訳出版されるようだ.書は実験心理学者であるマイケル・マカローによるヒトの見知らぬ他人に対する利他性がどのように説明されるのかを扱ったものだ.前半は進化的な視点から包括適応度理論(血縁淘汰),マルチレベル淘汰,直接互恵,(社会淘汰を含む)間接互恵からどこまで説明できるのかを扱い,後半では共感のサークルの拡大が理性の役割とともに歴史的に語られている. 前半部分は非常に簡潔かつ明晰な良いまとめになっている.特に現在筋悪のマルチレベル淘汰論者が偏狭な利他主義仮説をもてはやしていることに対して,そもそもマルチレベル淘汰と包括適応度理論(血縁淘汰)は数理的に等価であり,マルチレベル淘汰で

    訳書情報 「親切の人類史」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 「低音を聞くと人は踊りたくなる」という研究結果が示される

    ダンスフロアや激しい音楽ライブでは低音のビートが響いており、低音は「思わず体が動いて踊り出したくなる」印象があります。そのような低音とリズムの感覚について、カナダのマックマスター大学の研究者らによると、ダンスフロアを盛り上げるには「低音がすべて」であり、さらにそれは低音だからノりたくなるというようなものではない「意識を超えたもの」であると研究で示されました。 Undetectable very-low frequency sound increases dancing at a live concert: Current Biology https://doi.org/10.1016/j.cub.2022.09.035 Bass instinct: low notes really do get people dancing, research finds | Neuroscience |

    「低音を聞くと人は踊りたくなる」という研究結果が示される
  • 鹿野司君のこと :: TORIMIKI.COM

    サイエンスライターで長年の友人でもある鹿野司が10月17日に63歳でなくなった。 近年の彼は長い闘病生活中にあり、自分で何度も救急車を呼んで窮地を乗り越えてきたような状態だった。苦しくなって呼ぶのではなく、倒れる前に色んな測定値や症状から「このままでは危ない」と自己判断して呼んでいた由で、ときにはその状況をツイートしていたこともある。もちろん入院が必要なときはちゃんと入院していた。むしろ、いかにも科学ライターらしいそうした冷静な判断があって、ここまで生きながらえることが出来たのだと思う。 彼は自然科学やテクノロジー方面はもちろん、社会学や政治的な判断においても私のもっとも信頼する知識人だった。右にも左にも体制にも反体制にも与せず、是々非々で論理的・科学的に物事を判断、評価、批判した。 SNSには、一見、相対的・俯瞰的・論理的な態度をとっているように見せながら、その実、理不尽な権力に利するよ

    鹿野司君のこと :: TORIMIKI.COM
    agrisearch
    agrisearch 2022/10/27
    「二人の間に愛人疑惑が囁かれたこともある。」