HOME 新着情報 【論文発表】糖尿病の予防や治療にいかせる「食べる順番」の科学的根拠を明確化(Diabetologia誌オンライン版に掲載) 関西電力医学研究所 清野 裕 所長、矢部 大介 副所長、同糖尿病研究センター 桑田 仁司 部長らの研究グループは、米飯に先んじて魚料理や肉料理を喫食する「食べる順番」により、胃運動がゆるやかになり、食後の血糖上昇が是正されることを、健常者と2型糖尿病患者において明らかにしました。さらに、このような「食べる順番」が、糖尿病の予防や治療で注目されているインクレチン(GLP-1、GIP)の分泌を促進することも見出しました。今回の研究により「食べる順番」の科学的根拠が示されたことで、今後、糖尿病の予防や治療において、「食べる順番」に配慮した食事療法に期待が集まります。 本研究成果は、2015年12月24日に欧州糖尿病学会機関誌「Diabetologia」(
魚油を多くとると、太りにくくなる――。魚油に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が、体脂肪を減らす仕組みを、京都大などの研究チームがマウスを使った実験で解明した。英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に17日、掲載された。 DHAやEPAは、体脂肪を増やしにくくしたり、様々な病気を予防したりすると報告されているが、詳しい仕組みは分からなかった。 京大の河田照雄教授(食品機能学)らは、DHAやEPAを加えた高脂肪の餌をマウス群に10週間食べさせ、高脂肪の餌だけを与えた群と比べたところ、内臓の脂肪が15~25%少ない一方、「UCP1」というたんぱく質は4倍多くなっていた。 このたんぱく質を詳しく調べる… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記
猛毒を持つフグの卵巣を塩やぬかに漬け込む石川県白山市特産の珍味、フグの卵巣のぬか漬け。食べられるようにする製造法は確立しているが、毒が消える理由は明らかにされていない。県立大(野々市市)の榎本俊樹教授が無毒化の謎の解明に乗り出した。二〇一七年三月末をめどに成果をまとめる。(稲垣遥謹) フグの卵巣には猛毒の神経毒テトロドトキシンが含まれ、卵巣一つで大人十五人ほどを死に至らしめるほど。卵巣を二年以上、塩やぬかなどに漬けると、毒が消え、人体への害は無くなり、このため奇跡の食品ともいわれる。 漬け込む時間による卵巣内の毒の弱まり方を調べる研究はされてきたが、無毒化のメカニズムは不明。卵巣の毒が漬け込んでいる最中に外へ抜けるのか、何かしらの微生物が毒を別の物質に変えてしまうのか、核心は依然謎のままだ。
A cabin attendant displays an in-flight meal of paella-style rice for Vanilla Air during a media preview at Narita Airport in Narita, Chiba Prefecture, Japan, on Tuesday, Dec. 3, 2013. ANA Holdings Inc. rebranded its low-cost carrier as Vanilla Air after a venture with Sepang, Malaysia-based AirAsia Bhd. dissolved in June over disagreements on how to run the company. Photographer: Kiyoshi Ota/Bloo
「アスパルテームは殺虫剤で化学兵器」 少し前にFB上でシェアされていたらしい噂です。Twitterで教えていただきました。 アスパルテームは殺虫剤で化学兵器です(魚拓) 上記がシェアされていた記事ですが、同様の内容の記事はネット上にたくさん存在しますのでこれがオリジナルではないでしょう。あくまで一例として参照願います。 人工甘味料、特にアスパルテームについては様々な噂があり*1、また人体に対する影響については膨大な研究がなされていてちょっと調べきれないので、この記事ではアスパルテームの殺虫効果に絞って調査してみました。 なお、アスパルテームについての基礎知識としては以下のサイトが参考になると思います。「買ってはいけない」で紹介されたフェニルアラニン有毒説についての解説もあります(フェニルアラニンは、先天性のフェニルアラニン代謝障害である「フェニルケトン尿症」の患者では、成人までは摂取量を制
By new 1lluminati SFに登場する「不老不死」の技術は、現実世界の人々にとっても非常に魅力的なもので、これを実現させるための研究が行われていたりします。そんな中、特定の遺伝子を削除することで細胞の寿命を約60%も伸ばすことに成功した、と研究者が発表しました。 A Comprehensive Analysis of Replicative Lifespan in 4,698 Single-Gene Deletion Strains Uncovers Conserved Mechanisms of Aging: Cell Metabolism http://www.cell.com/cell-metabolism/abstract/S1550-4131(15)00465-9 Deleting genes could boost lifespan by 60 per cent,
これらの立体構造の情報は、GLUT5の輸送活性を阻害するための薬剤の分子設計に重要な指針を与えるものであり、今後、肥満や生活習慣病の予防・治療薬やがん細胞のマーカーなどの開発につながることが期待されます。 概要 ブドウ糖や果糖などの糖分子は生命維持に必須ですが、食物中の糖分子は糖輸送体という膜たんぱく質を介して、細胞内に取り込まれてエネルギーなどへ変換されます。この糖輸送体のうち、促進拡散によって糖分子を輸送する膜たんぱく質(GLUT)は、肥満や糖尿病だけでなく、がんの細胞増殖制御にも関与 していることが知られています。 本研究グループでは、抗体フラグメントを結晶化の促進因子として用いる独自技術により、ヒトのGLUT5とよく似ているラットのGLUT5を結晶化することに成功し、その立体構造を原子レベルで解明しました。得られた立体構造は、GLUT5が外開きの状態であり、細胞の外からの果糖の流入
今回の我々の研究を介して、オメガ3脂肪酸が皮膚アレルギー反応を改善させうること、またそのメカニズムを、世界で初めて証明しました。今回の研究成果に基づき、オメガ3脂肪酸をターゲットとしたアレルギー疾患の新たな治療法の開発が今後期待されます。 概要 魚油に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)といったオメガ3脂肪酸は、古くからさまざまな病態において炎症抑制作用があることが知られていました。オメガ3脂肪酸はヒトでは体内で生成できませんが、食べ物から摂取され体内で代謝され、種々の抗炎症性物質が生成されることが知られています。しかし、その抗炎症作用のメカニズムはいまだ不明な点が多く残されています。また、皮膚アレルギー反応における作用についてはほとんど解析が進んでいませんでした。 本研究グループは、オメガ3脂肪酸由来の脂質代謝物の一種である「レゾルビンE1」が、皮膚ア
宇宙空間でウイスキーがまろやかになるメカニズムを解明するための実験が始まる。 実施するのはサントリーで、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力を得て、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」で研究を進める。 複数年保管して分析 JAXA種子島宇宙センターで2015年8月16日に打ち上げ予定の宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機でウイスキーを「きぼう」に運び、一定期間保存してから回収。この宇宙で熟成させたウイスキーと、地上で同じ期間保管したサンプルとを比較することで、無重力空間でお酒がまろやかになるメカニズムを解明する。 宇宙に運ばれるのは10年、18年、21年もののウイスキーなど合計6サンプル。2016年9月までの1年間保管される第1グループと、2年以上の複数年保管される第2グループに分けて実験。持ち帰ってからは大型放射光施設「SPring-8」で分子構造
ウーロン茶と脂っこい食事の「相性の良さ」を科学的に解明 私たちは、食事を楽しむために、料理に合う飲み物を選んできました。美食を代表するフランス料理では、料理とワインの相性の良さを「マリアージュ(結婚の意)」と呼び、その味の組み合わせを楽しむことをとても大切にします。「肉に赤ワイン」という相性の良さは、その経験の積み重ねから言われていることです。しかし、なぜその組み合わせを決めているのかは、これまでわかっていませんでした。私たちは、人が持つ感覚に注目し、食事の際の口の中の変化を調べることで、油脂を多く含む食材と渋味のある飲み物の相性が良い理由を解明しました。さらに、ウーロン茶を食事中に少しずつ飲むことが、脂っこい食事をさらに美味しく楽しむ上で有効な方法だということもわかったのです。 最近では、「マリアージュ」の他にも、食材や飲み物の「匂いの分子」を分析することで、新たな相性の組み合わせを探る
平成27年6月23日 内閣府食品安全委員会事務局 平成27年度「食品を科学する-リスクアナリシス(分析)連続講座-」 の開催と参加者募集のお知らせ 食品安全委員会は、平成27年度「食品を科学する―リスクアナリシス(分析)連続講座―」を、下記の要領で開催いたします。本講座では連続した講義を通じて、食品安全に関する科学的内容について体系的に理解を深めていただけるよう解説いたします。 食品の安全について御関心のある皆さまの、たくさんの御応募を、心よりお待ちしております。 記 1.開催日時: (1)開催日及び講義テーマ 第1回:平成27年7月23日(木): 誰もが食べている化学物質パート2〜微生物や酵素による化学反応〜 第2回:平成27年9月3日(木):食べ物のおいしさと安全・安心〜新鮮なものは本当に安全?〜 第3回:平成27年10月8日(木):あなどるなかれ食中毒〜腸管出血性大腸菌やカンピロ
執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農と食の周辺情報 白井 洋一 2015年6月24日 水曜日 キーワード:バイテク メディア 健康食品 農薬 食文化 私は研究者だったので「論文」と言えば、匿名の専門家によって審査され、学術誌(学会誌)に掲載が許可された論文のことだと思ってしまう。最近話題の「機能性表示食品」では、消費庁の資料やメディアの記事で、「査読付き論文」という表現がよく出てくるので、ちょっと奇異に感じている。機能性表示食品などいわゆる健康食品の問題はFOOCOM事務局や消費者団体にお任せするとして、学術誌に載った論文にまつわる学問を離れた話題をいくつか紹介する。 論文の査読システム 査読論文とは、ピアレビューされた論文(peer reviewed paper)のことで、ピア(
健康を保つために、食事で取る栄養素などの望ましい量を定めた厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」。最新の2015年版では、コレステロールの上限値が削除された。上限値を設ける科学的な根拠がないためという。 1日卵5、6個でも正常値 広島市の会社員高木伸一さん(57)は、17年前から自身のウェブサイト「たまご博物館」で卵に関する情報を紹介し、「卵博士」として知られる。 「卵を多く食べるとコレステロール値が上がってよくないのではないか」。高木さんには、こんな質問がよく寄せられる。高木さんは卵5、6個と鶏肉、タマネギを使った「親子煮」を毎晩のように食べるほど卵好きだが、健康診断でコレステロール値はいつも正常という。 「日本人の食事摂取基準」は5年ごとに改訂される。05年版と10年版では、食事で取るコレステロールの上限値を18歳以上の男女別に示していた。男性は1日750ミリグラム未満。高木さんならば晩
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