タグ

書評に関するami-go40のブックマーク (34)

  • 「生きづらい私は発達障碍者でした」を読んで - 小学校笑いぐさ日記

    そういう漫画Twitterであって賛否両論だったらしいので読みました。 (一番下にリンクしておきます) すごく正直な漫画だな、と思ったし、胸が痛くなりました。 これが批判されるのもわかるけど、それが辛い。 まず、前提として、発達障害の人は、一般に「空気を読む」「他人の気持ちを推し測る」といったことがすごく苦手です。 それがこの漫画にも強く表れています。 だから、どこの職場に行っても仕事でミスが多いし、人間関係をうまく構築できず浮いてしまい、嫌われてしまうのです。 そして、その理由を人が全然理解できないのもそうです。 あの作品を批判する人たちは、 「同僚が一方的に悪人に描かれていて、主人公の反省や成長がない」 って書いているし、それはまったくその通りです。 でもそれは作者が感じたままなのです。 「たぶん同僚には自分を嫌う理由があったんだろうなあ、自分が何かやらかしてしまったんだろうなあ」

    「生きづらい私は発達障碍者でした」を読んで - 小学校笑いぐさ日記
  • 土井善晴さん『スヌープ・ドッグのお料理教室』書評|晶文社

    「監房から厨房へ」と帯に謳っている。スヌープ・ドッグというヒップホップ界の超大物らしい――というのはわたしが全然知らなかったからである――ラッパーが、料理書を書いた。アルバム4000万枚、ユーチューブ再生100億回超……とある。養老孟司先生の『バカの壁』が440万部だから、10倍以上の破壊力だ。記載されるレシピはスヌープ・ドッグが生まれながらにべてきたものではない。ボス・ドッグと呼ばれるようになってからの彼の好みは、札束のように天井までおもいっきり積み重ねたパンケーキ。そう、ここに収まるレシピはこれまでべたくてもべられなかったセレブの贅沢パーティー料理、特製ソール・フードなどのプラチナレシピだ。 法律家であり美家であったフランス人のプリア・サヴァランが書いた「美味礼讃」に「あなたが普段からべているものを教えて欲しい。あなたがどんな人であるか、言い当ててみせよう」という言葉を、私は

    土井善晴さん『スヌープ・ドッグのお料理教室』書評|晶文社
  • 自費出版本『女優 山田五十鈴』がすごい - 白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ

    ひとこと、圧倒された。 なんという熱量、なんという丁寧な仕事だろうか。 今年の3月に出版された『女優 山田五十鈴』は、この不世出の大女優の舞台写真および関係者へのインタビューを集めた写真集だが、その出来たるや圧巻のひとこと。 いやもう……すごい密度なんである。A4版416ページと厚いだが、ページ数が多いだけで薄いはいくらでもある。このは厚くて、熱い。 山田五十鈴のピンの舞台姿はもちろん、名優と共演の表情にテーマをしぼったページあり、邦楽をよくした彼女の演奏姿集、舞踊写真特集、稽古中などの姿を集めたスナップページ、プログラム表紙選、スチール写真選、はてはゆかりの品々や行きつけの店特集まで。ファンが知りたい、観たいと思うであろうことすべてを想像以上に満たしてくる。山田五十鈴に対するなんという愛執……! こんなすごい自費がかつてあっただろうか さぞかし五十鈴好きなベテラン編集者が作ったの

    自費出版本『女優 山田五十鈴』がすごい - 白央篤司の独酌ときどき自炊日記Ⅱ
  • 読書ブログって難しい。

    とある読書ブログの4月。 以前書いた著作権の勉強記事をリライトしました。 著作権上、のまとめ(引用・要約)をブログに書く時気をつけること。 自分のようにアフィリエイトを導入してないブログだと特に、法律や各種規約を緻密に読み込む機会がなくて、の扱いに対するさじ加減が危うい気がするな、と。やはり定期的に勉強せねばならない。 それでいろんな読書ブログを勉強がてら巡回して、そのうちに読書ブログってなんぞ、という泥沼にはまったのですね。 そもそも読書ブログとは。 読書ブログっていくつかのタイプがあると思うのです。自分の観測範囲でタイプ分けすると、「要約・まとめ」「書評」「読書感想文」「読書案内」の4つに大別出来ちゃうかなと。もう少し詳らかにすると、 要約・まとめ:あらすじや目次の転載、文の要約 書評(ブックレビュー):主に出版されたばかりのについて、客観的に、コンテクスト(の背景や文脈)を

    読書ブログって難しい。
    ami-go40
    ami-go40 2015/05/09
    自分のような素人がやったら、1と4の中間になってしまって、2や3にたどり着けない。全部妖怪のせいなのね
  • 【読書感想】ビール職人、美味いビールを語る ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ビール職人、美味いビールを語る (光文社新書) 作者: 山田一巳,古瀬和谷出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/05メディア: 新書購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (11件) を見る Kindle版もあります。 ビール職人、美味いビールを語る (光文社新書) 作者: 山田一巳,古瀬和谷出版社/メーカー: 光文社発売日: 2014/06/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 「五〇年近くビールをつくってきて、いまだにビールというのは難しい酒だと、当にそう思います」ビール職人・山田一巳はキリンビール在職中、『ハートランド』『一番搾り』など数々の名品を世に送り出してきた。定年退職後、理想のビールづくりを求め、八ヶ岳山麓にある地ビール工房の醸造長に就任した「達人」が語る“美味い”ビール、そして、ものづくりの“原

  • 江戸しぐさの正体 - 男の魂に火をつけろ! ~はてブロ地獄変~

    偽史専門家である原田実の『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』を読んだッス。 江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) 作者: 原田実出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/08/26メディア: 新書この商品を含むブログ (50件) を見るいやあ、これは今年の最重要書籍のひとつだなぁ。 「江戸しぐさ」とは、江戸商人の習慣に由来するとされる道徳・行動哲学であり、最近では企業の研修や学校の道徳教育にも取り入れられています。 乗り物の座席で詰めて座るための「こぶし腰浮かせ」、傘をさしたまますれ違うための「傘かしげ」、断りなく相手を訪問することをとがめる概念「時泥棒」などがその代表例ですが、それらのマナーは近代以降でなければ成立しない(江戸時代には並んで座る席を搭載した乗り物は存在しない、江戸時代の傘は高級品で庶民は笠を使用していた、正確な時計が存在せず電話もない時

  • 【読書感想】他人を攻撃せずにはいられない人 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書) 作者: 片田珠美出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2013/11/15メディア: 新書この商品を含むブログ (17件) を見る Kindle版もあります。 他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書) 作者: 片田珠美出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2014/03/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 暴言を吐く、支配したがる、けなして自信を失わせる、優しいようで水面下で工作している、一見目立たない人を含めて、あなたの周りにはとんでもない人が隠れているかもしれない。 書では、精神科医として「ターゲット」にされて、痛い目に遭った患者たちから聞いた、人を陥れる「攻撃欲の強い人」を事例で紹介。ターゲットの心をどんなふうに壊していくのか、その手法を取り上げて分析する。 「攻撃欲の強い人」とはどんな人

    【読書感想】他人を攻撃せずにはいられない人 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】セラピスト ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    セラピスト 作者: 最相葉月出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/01/31メディア: 単行この商品を含むブログ (46件) を見る 内容紹介 心の病いは、どのように治るのか。『絶対音感』『星新一』の著者が問う、心の治療の在り方。うつ病患者100万人突破のいま、必読のノンフィクション。密室で行われ、守秘義務があり、外からうかがい知れない。「信頼できるセラピストに出会うまで五年かかる」とも言われる。そんなカウンセリングに対する不審をきっかけに著者は自ら学び始め、同時に治療の変遷を辿り、検証に挑んだ。二人の巨星、故河合隼雄の箱庭療法の意義を問い、精神科医の中井久夫と対話を重ね、セラピストとは何かを探る。膨大な取材と証言を通して、病との向き合い方を解く書き下ろし大作。 カウンセリングの現場では、いったいどんなことが行われているのか? 僕も医療現場で働いているわけですが、学生実習のときに

    【読書感想】セラピスト ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    角川映画 1976‐1986 日を変えた10年 (単行) 作者: 中川右介出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ発売日: 2014/02/21メディア: 単行この商品を含むブログ (10件) を見る Kindle版もあります。 [asin:B00IFWA4OC:detail] 内容紹介 1976年「犬神家の一族」から始まり、「セーラー服と機関銃」「時をかける少女」など日映画の傑作を生んだ角川映画初期10年の歴史を発掘! 出版と映画のメディアミックスなど、日映画を変えた秘密に迫る! 「角川映画か……懐かしいな……」そう思いながら僕はこのを手に取りました。 僕は1970年代初めの生まれなので、角川映画直撃世代、とは言い難いのですが、テレビで多量に宣伝されていた角川映画の作品の、さまざまな断片は記憶しています。 「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?」 「カ・イ

    【読書感想】角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【書評】出口は必ず存在する。存在してしまう。/「1973年のピンボール」【感想】 - マトリョーシカ的日常

    1973年のピンボール (講談社文庫) また一週間が終わる。四月の浮き足立った気分は落ち着き、一日一日を淡々と過ごすようになった。安定したといえば聞こえはいいが、生活リズムがマンネリ気味になりつつある。朝起きて出社し、退社し、寝る。こんな暮らしがあと何十年も続く。それが良いことか悪いことなのかは僕は知らない。 物事には必ず入口で出口がなくてはならない。そういうことだ。 それでもきっと終わりは来る。転職するのか起業するのか定年退職するのか、はたまた事故死するのかそのあたりは定かではない。しかし出口は必ず存在する。存在してしまうのだ。あの懐かしい学生生活や居心地のいいサークルには戻れない。振り返ることはできても後戻りすることは出来ない。 ある種の寂しさを紛らわすために、人はピンボールに走るのだろう。ガチャガチャと動くボールとパネル、そしてフリッパー。「僕」は1973年にそれにはまる。 ピンボー

    【書評】出口は必ず存在する。存在してしまう。/「1973年のピンボール」【感想】 - マトリョーシカ的日常
  • 【読書感想】日本の名作 出だしの一文 ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    の名作 出だしの一文 作者: 樋口裕一出版社/メーカー: 日文芸社発売日: 2012/06メディア: 単行この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 誰もが知る日の名作46作品の冒頭部分の名調子、名文を味わい、「上手い文章」を書くためのノウハウを指南。 『草枕』『羅生門』『雪国』…… 日を代表する名作たちの冒頭部分の紹介と、なぜそれが名文であるのかという解説、そして、その作品のあらすじが書かれているです。 紹介されているのは、掛け値無しに「日を代表する名作」ばかりで、その冒頭がこれだけずらりと並んでいると、かなり壮観です。 夏目漱石の『草枕』の冒頭 山路を登りながら、こう考えた。 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。 などは、たたみかけてくるようなリズムで、まさに「名調子」という感じなのですが、芥川

    【読書感想】日本の名作 出だしの一文 ☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】お宝発掘!ナンシー関 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    お宝発掘! ナンシー関 作者: ナンシー関出版社/メーカー: 世界文化社発売日: 2012/05/31メディア: 単行購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (7件) を見る Kindle版もあります。僕はこちらで読みました。 お宝発掘!ナンシー関 作者: ナンシー関出版社/メーカー: 世界文化社発売日: 2013/08/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 今なおその早世を惜しむ声が多い伝説のコラムニスト・消しゴム版画家の単行未収録原稿を多数発掘、ファン垂涎の新刊単行。もちろん消しゴム版画も合わせて掲載。ナンシー関がいた20世紀末をもう一度振り返る。 内容(「BOOK」データベースより) これが最後の単行初収録コラム集。幻のデビュー連載「ナンシーの漢字一發!!」およびレアもの連載「コンビニ・ジュース」ほか、ナンシー関のお宝コラム、多数収

    【読書感想】お宝発掘!ナンシー関 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】藤子・F・不二雄の発想術 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    藤子・F・不二雄の発想術 (小学館新書) 作者: ドラえもんルーム出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/02/03メディア: 新書この商品を含むブログ (15件) を見る 内容紹介 ドラえもんの作者の仕事に学ぶ創作の極意 『ドラえもん』や『パーマン』『キテレツ大百科』を生んだ国民的まんが家、藤子・F・不二雄が自らの言葉で語る「生いたち」「まんが論」「仕事術」。これまでに発表された膨大なインタビューやエッセイなどから、珠玉の言葉を厳選しました。生涯ブレることなく、自分の描きたいまんがをひたすら描き続けた藤子・F・不二雄のメッセージは、もの作りを行うすべての人に、創作のヒントと明日へのエネルギーを与えてくれるでしょう。 「物を作るというのは、その人の個性を100%発揮させないとうまくいかないんです。いろんな意見を出し合って、足して2で割る、3で割るというようなやり方ではダメなんです」(

    【読書感想】藤子・F・不二雄の発想術 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】日本全国「ローカル缶詰」驚きの逸品36 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    全国「ローカル缶詰」驚きの逸品36 (講談社+α新書) 作者: 黒川勇人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/20メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る Kindle版もあります。僕はこちらで読みました。 日全国「ローカル缶詰」驚きの逸品36 (講談社+α新書) 作者: 黒川勇人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/11/01メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 いまや日は超・缶詰ブーム。次々と高級缶詰が発売されヒットになったかと思えば、イナバのタイカレーシリーズが1個100円の価格帯にもかかわらず、「へたなカレー店より断然うまい!」と品切れ続出の事態に。もはや保存を飛び越えて、嗜好品の世界に突入しています。 企画では、数ある缶詰のうち、日ローカルで生産されているユニークかつ実力派の「ご当地缶詰」を、缶詰博士・黒

    【読書感想】日本全国「ローカル缶詰」驚きの逸品36 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 【読書感想】メジャーリーガーの女房 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    メジャーリーガーの女房 ?ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏? (マイコミ新書) 作者: 田口恵美子出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ発売日: 2010/11/23メディア: 新書 クリック: 15回この商品を含むブログ (4件) を見る Kindle版もあります。 メジャーリーガーの女房 ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏 マイコミ新書 (マイナビ新書) 作者: 田口恵美子出版社/メーカー: マイナビ出版発売日: 2010/11/22メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 メジャーリーグ挑戦にあたり、田口夫にはある決まりごとがあった。 「こんなはずじゃなかった」と絶対に言わないこと。 ところが、「こんなはずじゃなかった」ことだらけで、どこから突っ込めばいいのかわからないほど、二人の行く手は険しかった。 夫婦二人三脚、途中からは息子・両親も加わっ

    【読書感想】メジャーリーガーの女房 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • カルト宗教とか、亡命とか 村上春樹『雑文集』の感想 - チェコ好きの日記

    村上春樹の『雑文集』を読みました。良くも悪くも有名なエルサレム賞受賞のあいさつ『壁と卵』も収録されている、往年の村上春樹のスピーチ原稿や雑誌のエッセイなどを集めた、その名のとおり「雑文」集です。 村上春樹 雑文集 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/01/31メディア: 単行購入: 22人 クリック: 344回この商品を含むブログ (164件) を見る 村上春樹がエルサレム賞を受けたことの是非や、『壁と卵』の内容については、今回は触れません。 私がいろいろ考えてしまったのは、賞は賞でもエルサレム賞ではなくて「フランツ・カフカ国際文学賞」のほう。カフカはご存知のとおりチェコのプラハ出身の作家で、村上春樹はこの賞を2006年に受賞しています。このフランツ・カフカ国際文学賞を受けた際に、村上春樹はチェコの新聞のインタビューに答えているのですが、その原稿が『雑文集』に掲

    カルト宗教とか、亡命とか 村上春樹『雑文集』の感想 - チェコ好きの日記
  • 【読書感想】捨てる女 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    捨てる女 作者: 内澤旬子出版社/メーカー: の雑誌社発売日: 2013/11/20メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (19件) を見る 内容紹介 「なんでも貰う拾う集める貯める暮らしから、捨て暮らしに一転したあたしの人生。捨てるものがなくなったそのとき、雲水のごとく自在になるのか、それとも真っ白い灰になって燃え尽きるのか、さっぱりわからないまま、今はとにかく捨て続けるしかないのでありました」(文より) 『身体のいいなり』の次は"気持ちのいいなり"となった著者が、生活道具や家具などから自ら長年蒐集してきたお宝まで大放出する捨て暮らしエッセイ。「の雑誌」大好評連載「黒豚革の手帖」、ついに単行に! おお、『世界屠畜紀行』の内澤旬子さんの「断捨離」か…… などと思いながら手に取ったのですが、『の雑誌』に連載されていた「黒豚皮の手帖」をまとめたものだったのですね

    【読書感想】捨てる女 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • おいしい書評の書き方 - チェコ好きの日記

    私はよくこのブログで、書評のような感想文のような、得体の知れないものを書いています。*1 そんな中で先日、内田樹の『村上春樹にご用心』を読んでいる途中で、書評に関して「おお、これだ!」と思う表現に出会いました。孫引きになりますが、ちょっと引用してみます。村上春樹の文章です。 筋をずらずらと書いてしまう書評って困ったものですね。とくに結末まで書いてしまうというのは問題があります。(……)一般論で言って、書評というのは人々の欲をそそるものであるべきだと、僕は思うんです。たとえそれが否定的なものであったとしても、「ここまでひどく言われるのならどんなものだかちょっと読んでみよう」くらい思わせるものであってほしい。それが書評家の芸ではないでしょうか。 『少年カフカ』p,232*2 書評のゴールはどこにある? 私自身たいした書評が書けるわけではないので、「書評の書き方とは!」なんて教えられる身分では

    おいしい書評の書き方 - チェコ好きの日記
  • 【書評/感想】日本料理は衰退しました!/「大衆めし 激動の戦後史: 「いいモノ」食ってりゃ幸せか? 」 - マトリョーシカ的日常

    力強くめしをえ! 大衆めし 激動の戦後史: 「いいモノ」ってりゃ幸せか? (ちくま新書) 時間がない。圧倒的に書評を書く時間がないのだ。さいきんは修論の原稿の体裁を整える事に加えてやれ発表練習やらやれ風邪やらやれ奨学金やらやれ銀行で新札両替やらなんやらで忙しい。まだ師走にもなっていないのにこれだ。そして僕はまだ暇をもてあましたモラトリアム大学生である。社会人になってしまったら書評を書く事が出来るのだろうか。まぁいい。大丈夫だ、問題ない。 時間がない時は新書の書評に限る。教養書は頭を使うし小説は時間をう。平積みになっていてタイトルが分かりやすそうなを選んだらこれだった。激動の戦後史と書いてはあるがそれは筆者が意識的に激動という単語を文中に使っているからで来はそんなに激動ではない。ただ戦後から現代まで日人はどんなものをべていきてきたかというのを体系的に理解していなかったので

    【書評/感想】日本料理は衰退しました!/「大衆めし 激動の戦後史: 「いいモノ」食ってりゃ幸せか? 」 - マトリョーシカ的日常
  • 【読書感想】危険な宗教の見分け方 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    (008)危険な宗教の見分け方 (ポプラ新書) 作者: 田原総一朗,上祐史浩出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2013/11/06メディア: 新書この商品を含むブログ (7件) を見る 内容紹介 なぜ、信じるのか――? 有名大学出身のエリートたちは、なぜカルト教団にのめり込んでいったのか。 なぜ予言が外れ、真実が明らかになったあとも妄信し続けたのか。 ジャーナリストの田原総一朗氏が、元オウム真理教の広報担当・上祐史浩氏の、今まで語られなかった“心"に迫る対談。 上祐さんのお話は、 人間というものの弱さと強さを、 この上もなくわからせてくれる。――田原総一朗 「ああ言えば上祐――」 僕の記憶になかには、まだこんな言葉が残っていて、この新書を読む前には「そう簡単には言いくるめられないぞ!」と身構えていたのです。 田原総一朗さんも、「一筋縄ではいかない人」ですしね。 僕のなかでの上祐さんと

    【読書感想】危険な宗教の見分け方 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言