去年8月、中国の天津で165人が死亡した大規模な爆発について、中国政府は、保管されていた化学物質の1つが気温が高かったことで自然発火し、その火が爆薬の原料にもなる別の物質に引火して大爆発を引き起こしたとする調査結果をまとめました。 中国国営の新華社通信によりますと、中国政府の調査チームがまとめた報告書では、まず、敷地内のコンテナに保管されていた化学物質の1つが、気温が高かったことなどで自然発火したのが始まりだとしています。 その後、その火が燃え広がり、近くに保管されていた爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウムなどに引火したため、大爆発が起きたとみられるということです。 そのうえで、倉庫会社について「危険物の保管方法など安全管理が極めてずさんだった」と指摘したほか、地元政府の関係者の中には賄賂を受け取っていた者もいたとしています。 そのため、捜査当局が倉庫会社や政府の関係者ら合わせておよそ50人