英科学誌ネイチャーに載った理化学研究所の新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」を発見したとする論文に不自然な点があると指摘された問題で、同誌のニュースサイトは、調査を始めたことを17日付で報じた。 論文は、マウスの体の細胞を酸性の液体に浸しただけで、どんな細胞にも変化できるSTAP細胞をつくった、とするもの。理研の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーらの研究で、1月末にネイチャーで発表した。 指摘は、異なる状況で撮影された2枚の写真に酷似した点があるというもの。同誌の報道班の取材に対し、ネイチャーの広報担当者は「問題はネイチャーにも伝わっており、調査している」と答えたという。共同研究者の若山照彦・山梨大教授は取材に、二つの写真が似ていることを認めたが、単純な取り違えではないかと答えたという。