もし、新幹線に貨物列車があったら、東京と北海道・函館の距離はもっと近かったかもしれません。 【画像】地図にも載っている「幻の貨物新幹線」 2016年3月に新青森駅から新函館北斗駅まで開業した北海道新幹線では、「新幹線」と「貨物列車」が大きな課題になっています。本州と北海道を結ぶ青函トンネル付近で、新幹線と在来線の貨物列車が線路を共用していることから、新幹線はその風圧がすれ違う貨物列車に影響を与えないよう、同トンネル付近で減速運転(140km/h)せねばなりません。つまり、新幹線が“本来の能力”を発揮できていないからです。 「貨物新幹線」があれば、こうした問題は発生しなかったかもしれません。ですがいまも昔も、新幹線に貨物列車は走っていません。 しかし昭和30年代に「新幹線」が開発された当初、「貨物新幹線」も計画されていました。そしていまもなお、その痕跡が大阪府摂津市内に残っています。