拡大のヴァンテージ・ポイント インタビュー / アンドリュー・マークル 99 cent (1999) © Andreas Gursky / JASPAR 2013. Courtesy Sprüth Magers Berlin London ART iT あなたのほとんどの写真作品は、あるひとつの場面に対する多角的な遠近感を合成し、デジタル加工を施しています。そのような作品がもたらす世界の拡大図はひとつの解釈といえるでしょう。このような考え方を前提としたとき、あなたは写真における現実と表象、客観性と技巧との伝統的な乖離をどのように考えていますか。また、あなたの作品は西洋美術における遠近法のイデオロギーを補強していますか。それとも、破壊していると考えていますか。 アンドレアス・グルスキー(以下、AG) 私の作品は非常に現実的であり、合成されているとはいえ、すべてが想像上のものというわけではあり