大阪市教委が保護者らとの関係悪化などを理由に更迭を検討後、留任を決めた生野区の市立中学校の公募校長について、市議会委員会は15日、橋下徹市長や大森不二雄教育委員長との意見交換などを求める保護者の陳情を採択した。大阪維新の会を除く各会派が賛成に回っており、市教委は保護者との意見交換の場を設ける方針。 市教委によると、昨年4月の着任以降、校長の学校運営などをめぐり教員や保護者が「独断的」などと批判。市教委事務局は今年3月に学校運営が立ちゆかなくなったとして、更迭の人事案をまとめた。 しかし教育委員が「保護者の声は一様ではない」などと反対し、留任を決定。校長が昨年、同校で教員の選挙により校内の人事を決めるとする規定が存在していたことを問題視し、市教委に報告していたことも留任決定の一因になった。 同校には4月から補佐役として副校長が配置されたが、保護者が校長に退職を求める事態は続く。この日の委員会