無難な美味しさの料理たち そして、料理ができあがった。 ずらり。 汁物が5つあるが、これは「クジャク食べようぜ!」という誘いを受けて馳せ参じてくれた粋人が4人もいたためである。 そのうちの一人は今年の1月にじつに十数年ぶりに再会した高校時代の友人で、それだけ長いブランクがあったにも関わらずいきなりLINEで送った「クジャク食べようぜ!」の誘いに乗って来てくれたことに私は感動していた。クジャクの肉が思ったよりも美味しかったこと以上に、感動していた。 食事も話もよく弾んだ。 さっきも書いたようにクジャクの味は「筋トレしまくった鶏肉」なので、鶏肉準拠のレシピでちゃんと料理したものが不味いはずがない。固いと言ってもゴムみたいな食感ではなくて、一つ一つの繊維がしっかりしている感じだ。ざくっざくっと筋繊維を断ち切る感覚が一噛みごとに歯に伝ってきて心地よくさえある。 クジャクの胸肉の唐揚げ。鶏料理といえ