まあ一種の悪趣味であることは自覚していますし、展覧会の解説を読む限り、廃墟の観光地化は18世紀頃には既にあったようです。 終わりのむこうへ : 廃墟の美術史|松濤美術館 展示フロアは、海外の作品と日本人作家の2つに分かれているのですが、時系列的にも、近世で既に、遺跡が「奇景」としてツアーが組まれたり、面白画題として扱われたりしていたようです。 ただし、廃墟は石造りのような堅牢な建築物でなければ朽ち果てても残骸が残らないので、建築史と美術史の両面の視点においても、木材建築が主流であった日本に廃墟の概念が生まれたのは、近代建築と西欧美術が輸入された近代以降というのも、まあそうですよね、ということになります。そのあたりのお話が、担当学芸員さんのお話としてWebに掲載されています。 渋谷にて、栄えて消えゆく無常の美学に浸る 「終わりのむこうへ : 廃墟の美術史」展|好書好日 スクラップ&ビルドを絶
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