仕事や勉強、育児にイライラ。 少しでもストレスを軽くするためのヒントが知りたい。 そんなあなたに極限環境の宇宙を舞台に、ミスが許されない分刻みのミッションをこなした宇宙飛行士からのエールを送ります。 (※記事の最後に「この世で最高の景色」の宇宙写真集をお届けします)
数々のSF作品にて設定やSFの考証を手がけ、さらには自らデザインすることも多い小倉信也が選ぶ「仕事に影響を与えた」アニメ3選。インタビュー連載の最終回は、自身の代表作でもあり、設定考証という専門職の土台を確立した『プラネテス』について。 ――最後に選んだのは、設定考証やコンセプトデザイン、さらには原画も担当しているアニメ『プラネテス』です。 小倉 独立後に成り行きで「設定考証」という仕事に就いたのですが、その仕事での独自の立ち位置を確立してくれたのが『プラネテス』なので、これは外せません。もちろん、幸村誠先生の原作をベースに作ってはいるのですが、アニメでは設定や世界観にさらなる補強を加えていて、個人的にもやりがいや満足感を感じた作品です。 ――アニメではキャラクターやメカニックが増えていますが、それらがアニメーションとして動かせる設計でなくてはいけませんから、かなり大変ですよね。 小倉 そ
2021年5月、民間の「スペース X 」社が開発した宇宙船で宇宙へ行った初めての日本人として地球に帰還した野口聡一さん。地上から400km離れた宇宙での滞在中、野口さんは毎朝地上から指示を受けて仕事をこなしていました。それは、まさに "究極のテレワーク"。国際宇宙ステーションは、"究極の職住接近" だと話します。『宇宙飛行士 野口聡一の全仕事術』から一部抜粋・再構成してお届けします。 宇宙飛行士の業務スケジュール 国際宇宙ステーションの1日を紹介しよう。平日の国際宇宙ステーションは、午前6時の起床から始まる。60分間の朝食と30分間の身支度を済ませると、7時半には地上と当日の作業確認、いわゆるモーニングDPC(Daily Planning Conference)に入る。これが15分程度で終わると、いよいよ業務時間がスタートする。科学実験をはじめ、さまざまなミッションが目白押しの時間帯だ。
※この記事は2021年2月に実施したオンライン取材をもとに構成しています。 数多くのメディアに取り上げられ、映画化もされた小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクト。そのストーリーを知って胸を打たれた人は多いのではないでしょうか。 2003年に打ち上げられた「はやぶさ」は、地球の重力圏外にある小惑星に着陸してサンプルを持ち帰るという世界初の試みに挑戦し、通信途絶やエンジン停止などのさまざまな危機を乗り越えて2010年に地球へ帰ってきました。この快挙を成し遂げたプロジェクトチームの中心で活躍したのが、「はやぶさ」のプロジェクトマネージャを務めた川口淳一郎(かわぐち・じゅんいちろう)さん(現:宇宙航空研究開発機構[JAXA]シニアフェロー)です。 「はやぶさ」が宇宙へ旅立った後で一連の取り組みを詳しく知った人(おそらく大多数の人がそうでしょう)の目には、このプロジェクトは「約8年間の戦い」に映るか
殆どの人にとって人生は、億万長者や大統領になるには短すぎるが、謙虚な夢をいくつか叶えるくらいの長さはあるものだ。 もう38歳になった。この人生の半分くらいだろうか。叶った夢も、まだ叶っていない夢もある中で、学んだことがひとつある。 夢を叶えるには、忍耐が要るということだ。 明日、日本時間2021年2月19日午前5時55分頃、僕の小さな夢が火星に着陸する。「忍耐(パーサヴィアランス)」という名の夢が。 NASA/JPL-Caltech 1. 破れた夢 僕の心は小さい頃から宇宙にあった。6歳の頃、ボイジャー2号が海王星に到着した。僕が生まれる前に地球を出発し、12年かけて45億キロ彼方の最遠の惑星まで旅したのだった。ボイジャーのニュースを見逃したくなくて、その夏はテレビばかりを見て過ごした。 「もし地球がビー玉の大きさだったら、海王星は5kmも先にあるんだよ」と父が教えてくれた。幼い僕はビー玉
日本人宇宙飛行士の野口聡一さん(55)が、アメリカの民間企業が開発する新型宇宙船への搭乗が決まったあととしては初めてNHKの取材に応じ、意気込みを語るとともに、新型コロナウイルスの影響を念頭に、外出せずに健康的に生活するため、「ルーティーンを作る」などと宇宙飛行士ならではの秘けつを紹介しました。 野口さんは民間企業の宇宙船に搭乗することについて、「民間が宇宙に挑戦できる環境を作ることで、多くの人がより遠くの宇宙に行ける時代の先駆けになると思っています。私の宇宙飛行士としての経験を注ぎ込んで、しっかり成功させたい」と意気込みを語りました。 そして、これまでの宇宙の滞在日数は通算170日以上に達し、3回目となる宇宙飛行を控えて、新型コロナウイルスの感染拡大で自宅から外出せずに過ごしている人を念頭に、「国際宇宙ステーションにいる宇宙飛行士も同じように行動制限があり、思うように人に会えないなど、似
米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士として国際宇宙ステーション(ISS)で1年間を過ごし、地球に帰還した際のスコット・ケリー氏(2016年3月2日撮影)。(c)KIRILL KUDRYAVTSEV / AFP 【3月27日 AFP】世界の数十億人が突如、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大を抑える闘いの一環として、人との接触を避ける戦略に取り組むことになった。実は宇宙飛行士から潜水艦の艦長まで、仕事で閉じこもり生活を送ることに慣れている人々がいる。そうした人々に、家に引きこもる数週間、健康を保ちストレスを回避する実践的なアドバイスをもらった。 ■日課を持つ 国際宇宙ステーション(ISS)で約1年間を過ごしたことのある米航空宇宙局(NASA)の元宇宙飛行士スコット・ケリー(Scott Kelly)氏は、心構えが極めて重要だとAFPに語った。「いつになったら終わるのか分からない中で
人間は社会的な動物であり、他人と関わる機会を失って孤独になると、心身ともに大きな影響を受けます。しかし、宇宙飛行士や極地探検家、タンカーの船員などといった職業は、孤独な環境で長時間過ごさなければいけないことも。そんな職業に就く人々はどうやって孤独に耐えているのかを、自宅待機者向けのさまざまなニュースやコンテンツ、ノウハウをまとめたサイト「Homenauts」がまとめています。 Homenauts – A resource directory to #StayAtHome and make the most of it https://www.Homenauts.com/ ◆宇宙飛行士の場合 宇宙飛行士がミッションを行うのは地上から400kmのところを周回する国際宇宙ステーション(ISS)です。ISSでは複数人の宇宙飛行士が共同生活を送っていますが、彼らは自分の愛する人や友人と顔を合わせるこ
H-IIAロケット40号機/温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」(GOSAT-2)及び観測衛星「ハリーファサット(KhalifaSat)」の打ち上げ (c)三菱重工/JAXA H-2Bロケットをはじめ、 日本の誇る高性能ロケットを製造し、 打ち上げているのが、 民間企業の、三菱重工株式会社さん。 そのことに、とてもあこがれます。 だって、自分と同じ会社員が、 国家がやるような仕事を請け負って、 しかも、当然ですけど、 「もうけ」まで出しているんですよ。 (ビジネスだから‥‥とはいえ!) ああ、すごい。なんと、かっこいい。 というわけで、三菱重工で 「打上執行責任者」を務めていた 二村幸基さんにうかがいました。 ロケットのこと、宇宙のこと、 職務や仲間に対する思い‥‥など。 ああ、やっぱり、かっこいい。 宇宙が好きな宇宙の素人・ ほぼ日奥野が、 胸を熱くしながら聞いてきました。
宇宙を舞台にトップ営業 培った人脈で新たな「任務」JAXA理事・宇宙飛行士 若田光一氏(下)2018 / 8 / 30 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の理事で宇宙飛行士の若田光一さん(55)は「宇宙開発の流れが大きく変わってきた」と話す。国が主導してきた時代から、企業が存在感を示す時代へと移るなか、どのようにかじ取りをしていくのか。(前回の記事は「宇宙に『あうんの呼吸』ない 極限で磨いたリーダー力」) 「地球低軌道」を経済活動の場に――国際宇宙ステーション(ISS)を率いたリーダーシップが理事でも求められますね。 「宇宙ステーション船長の時は、状況判断だけは間違えないようにしようと思っていました。リーダーがどう考えたのかを部下はずっと覚えていますからね。判断を誤ると、『こいつはリーダーとして適格か』となります」 「リーダーが外部の組織にどのような対応をするのかも部下はよくみています。宇宙
宇宙に「あうんの呼吸」ない 極限で磨いたリーダー力JAXA理事・宇宙飛行士の若田光一氏(上)2018 / 8 / 23 宇宙飛行士の若田光一さん(55)は日本人最多となる4度の宇宙飛行を経験。2014年には、米国やロシアなどの宇宙飛行士が滞在する国際宇宙ステーション(ISS)の船長も日本人で初めて務めた。18年4月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の理事にも就任。命の危険すら伴う極限の状況で磨かれたリーダーシップとは。(次回の記事は「宇宙を舞台にトップ営業 培った人脈で新たな『任務』」) リーダーシップは状況に応じて使い分ける――国際宇宙ステーションの船長はどのようにして選ばれるのでしょうか。 「宇宙ステーションのチームは、各国の宇宙飛行士6人からなります。船長は飛行士全員のベクトルを一方向にまとめ、実験などの成果を最大にする役目が求められます。私の場合、リーダーを任される過程をいくつも経
史上最年少の27歳で「きぼう」管制チームの統括官に抜てきされた中野優理香さん=茨城県つくば市で2016年6月28日、阿部周一撮影 【モスクワ阿部周一】大西卓哉さん(40)ら宇宙飛行士3人を乗せたロシアのソユーズ宇宙船は打ち上げから約50時間の飛行を終え、9日午後1時過ぎ、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする。地上で見守る宇宙航空研究開発機構(JAXA)の中野優理香さん(27)は、史上最年少でISSにある日本の実験棟「きぼう」の管制チームをまとめる統括官に抜てきされ、その瞬間を緊張して待っている。いつか自分も宇宙へと夢を抱きながら、きぼうで活動する大西さんの支援に万全を期す。 中野さんは宇都宮市出身で、父親の転勤により6歳から6年間を米オハイオ州で過ごした。小学2年の時、宿題で火星の模型を作り、宇宙の魅力に取りつかれた。「火星に行きたい。そう思った時から目標に向かって一直線でした」
「憧れの職業」として、よく挙げられるものの一つに宇宙飛行士があります。その宇宙飛行士の選抜試験の事務局をとりまとめた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の柳川孝二さん(65)は、ロケットエンジンの開発を皮切りに、宇宙ステーションの企画立案や様々な分野を経験してきました。新しい分野に挑戦することで、仕事のやりがいを味わってきたそうです。 ――柳川さんが担当した宇宙飛行士選抜(2008年に募集)では最終的に選ばれた3人の枠に過去最多の963人が応募する狭き門でした。 「選抜試験ではJAXAの有人宇宙技術部長として、事務局をとりまとめる立場でした。それぞれの組織で、一線で活躍している人たちが応募してくれました。選抜に携わった人それぞれに理想の宇宙飛行士像というのがあります。私には、国際宇宙ステーションという閉ざされた空間でチームパフォーマンスを長期的・短期的に持ち上げてくれる人、という宇宙飛行士像が
1970年、長野県生まれ。1992年、防衛大学校理工学専攻卒業後、防衛庁(現防衛省)航空自衛隊入隊。2008年、防衛省航空幕僚監部に所属。2009年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)より国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者として選抜され、同年、JAXA入社。2011年にISS搭乗宇宙飛行士として認定され、2012年10月、ISS第44次/第45次長期滞在クルーのフライトエンジニアに任命された。 DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 現在、JAXA宇宙飛行士の油井亀美也氏が、第44次/第45次クルーとして国際宇宙ステーションに長期滞在中である。元自衛隊パイロットという異色の経歴の油井氏は、初めてのフライトで何を思うのか。彼の想いやメッセージを
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