ピアノには白黒合わせて1オクターブに12の鍵盤がありますが、小学校で最初に習う曲は白鍵の「ドレミファソラシ」だけを使って演奏できるものばかりで、黒鍵はあまり使われません。なぜ12音中この7音が選ばれたのか、私にとってはずっと謎でしたが、最近ブルーバックスの「音律と音階の科学」(小方厚著)を読んでその理由がわかったのでまとめてみようと思います。要はこの本の紹介をやりたいのですが、できるだけ丸写しにならないように配慮はしている積もりです。ちゃんと勉強したい人は、是非ブルーバックスを読んでください。多数の図や表が使われていて理系の人間にとってもわかりやすい解説ですし、音律、音階の歴史的な経緯や今後を見据えた発展などが面白く、とても楽しめました。 結論から言うと、綺麗なハーモニー(和音)を出すためにこの音階が決められているようです。これを解説してみます。 まず、臨界帯域幅という用語があるようで